イタリア旅行⑥<カプリ・ポンペイ編>

2015/10/12

海外旅行

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イタリア旅行⑥<カプリ・ポンペイ編>

 超強行スケジュールツアーも今日で五日目、いよいよ嫁さんがこの旅行で一番楽しみにしていた「青の洞窟」に行く日。幸いにも朝の私の体温は36.8℃、ギリギリ平熱を保っている。

 「青の洞窟」は夏場は80%くらいの確率で中に入ることができるが、秋ごろになると50%くらいの確率で入ることができないんだとか。中には4回イタリアに来て、4回とも入れなかった人もいるらしいとのこと。
 当日の天気は申し分なく、少なくともホテル周辺は快晴で、風も限りなく無風に近い。これで入れなければいったいいつ入れるんだといった最高の天気である。それでも、ホテルからバスで港まで移動する道中、添乗員さんからは「こんないい天気でも入れないことはある。あとは運を天に任せるのみ」とくぎを刺される。
 バスは昨日の渋滞が嘘のようにスイスイ進み、あっという間に港へ到着。港では小さなお店が何軒かあり、子どもたちが友達へのお土産にかわいいネックレスを買い、大喜びしている。時間になると、フェリーのような船に乗っていよいよ本土を離れ、青の洞窟があるカプリ島へ。船の中では、かばん売りの陽気なお兄さんが「日本人かわいい」とか言いながら、船内で大きなエコバッグのようなものを売っていた。5ユーロだったので今にして思えば買っておけばよかったと思ったが、その時はお兄さんのあまりのうさんくささに手が出なかった。



 カプリ島へは約45分くらいで到着。そこからさらにモーターボートに乗って青の洞窟まで行く。この時点でモーターボートが出ないということもあるようだが、そこはまずクリアしたことになる。ボートに乗って5分ほどで「青の洞窟」が姿を現す。洞窟の前では、すでに一台あたり20~30人くらいの乗客を乗せたモーターボートが、数台順番待ちをしている。あとは順番を待って洞窟へ入るだけなのでホッとするが、ここまで来ても急に入れないと言われたりするらしいので油断は禁物だ。

 すでに、続々とモーターボートから手こぎボートに乗り換えた人たちが洞窟の中に入っており、これはたぶん大丈夫だろうという期待が膨らむ。確かに海はきれいで青く透き通っており、中で泳いでいるたくさんの小さな魚も見える。この時点で子どもたちは、青の洞窟よりも魚に夢中である。モーターボートの上でプカプカ20分ほど待ったあたりで、ようやく自分たちのモーターボートの番が回ってきた。事前にツアーのみなさんと決めた順番で、私たち家族が1番に洞窟に入らせていただけることになっていた。手こぎボートが迎えに来たので、私たち夫婦と子どもたちの4人で乗り込む。いざ洞窟のそばまで行くと、入口が超狭いのだ。なるほど、これでは波があったり水位が高ければ、とてもじゃないが入れないはずだ。天気が良くても入れないことがある、という理由がそばに来てよくわかった。ほぼボートに仰向けに寝るような形になりいざ洞窟の中へ。入口は超狭いが、入ると中は広くなっており、船頭さんが「後ろを見て!」というようなニュアンスで話してくるので、身体を起こして振り返ると、そこは幻想的な世界。真っ暗やみの洞窟の中で、日の光に照らされた海の水が深い青で照らし出され、今まで見たこともない景色を作り出している。これを発見した人に「グラッツェ」である。中では何人もの船頭さんたちが歌を歌ってくれて、それが青い幻想的な洞窟内に響きわたる光景にしばし心を奪われた。中には数分いるだけなのだが、とても貴重な体験であった。



 無事、青の洞窟を見られたことに感謝し、再びモーターボートでカプリの港に戻る(順番待ちの間に船酔いしてしまい、青の洞窟に入るのを断念した中国人を同乗させて)。そこからすぐに、山(丘?)を登るロープウェイのような電車に乗って山の上まで登る。登り切ったところには「ウンボルト一世広場」があり、上からの眺めを軽く写真に収めた後、すぐにとぼとぼ下に降りて、山の中ほどにあるレストラン「カプリムーン」へ。ここで、おいしい「ボンゴレビアンゴ」と魚料理、アイスクリームと、カプリ島名物だという、超酸っぱいフレッシュレモンジュースをいただいた後、ミニバスで下まで降りる(このレストランで、一緒に来たツアー客の一人が足をくじいてしまい、以後の行程でご不便をされたようだ)。





 下に降りた後、しばらはくお土産タイム。青の洞窟の絵が書かれたプレートと、レモン飴を買い、嫁さんは「カプリウォッチ」というかわいらしい腕時計を買う。この時点で、熱が再び上昇してきたのか、私の体調は再び悪化していた。その後フェリーでナポリまで戻り(またしてもお気楽なお兄さんがエコバッグを売っていた)、次はポンペイの遺跡へ。


 我が家がこのツアーを選んだ目的の一つに、カプリとポンペイの両方に行くツアーだったということがある。この2つはわりとすぐ近くにあるのだが、両方に行くというツアーは探した限りなかなかなかった。ポンペイ遺跡は、ヴェスヴィオ火山というヨーロッパ唯一の活火山の噴火による火山灰に沈んだ、古代ローマ時代の高度な文明遺跡だ。「ポンペイ」という映画をたまたま見たこともあり、映画好きのヨメさんから行ってみたいというリクエストがあったものだ。

ヴェスヴィオ火山


 古代遺跡なので、ドゥオモのような豪華絢爛な建物に比べると、やや地味な印象があり、割とダラダラと壁画やら建物の跡やらを1時間ぐらい見て回る。途中、楽しみにしていた、「火山灰に埋もれて亡くなったと思われる人の石膏像」を見ることができた。もちろん人がそのまま固まったものではなく、遺跡の中にあった空洞にセメントを流し込んでみたら、人の型をしていたことから、灰に飲み込まれた人間が長い間かけて自然に返って、その跡が空洞になったのだろうということなのだ。うずくまっている状態になっていたり、けっこうインパクトがあり、火山に襲われて一瞬にして飲み込まれた街の壮絶さが伝わってくる。


 その後、遺跡の外れの方にある「秘儀荘」という建物へ。「ポンペイ・レッド」と呼ばれる、とても2000年の時を経たとは思えないほど色鮮やかな壁画を堪能し、本日の旅程は終了。
 次はいよいよ首都ローマである。ローマへのバスへ乗り込む前に、水の流れないトイレで女性たちが長い行列をつくるなか、添乗員さんがそばにあったお店で、我が家の娘2人にフレッシュオレンジジュースをおごってくれた。娘に一口飲ませてもらったが、ものすごいおいしかった。添乗員さん、ありがとうございました。



 さて、一行はいつものバスに乗り、「すべての道はローマに通ず」の「道」うちの一つを通って一路ローマへ。ナポリからローマへは高速で向かうが、休憩を挟んで4時間弱ほどかかった。午後9時過ぎに、ようやくこの後2連泊することとなる「H10ローマチッタ」というホテルへ到着する。ここで、ここまでずっと我々を安全に運んでくれたバスの運転手さんとお別れとなる。別れ際にチップを手渡し、家族と一緒に記念写真を撮ってもらった。とても陽気で素敵な運転手さんだった。ありがとうございました。



 チェックインを済ませた後、このホテルのレストランで夕食を食べる。食事はベジタブルスープと骨がついたチキン、相変わらず甘すぎるチョコレートケーキ(今回はボソボソではなかった)を何とか食べ終えて、ようやく部屋でホッと一息。ホテルは今までの中では一番キレイで、ようやくまともなホテルに泊まることができたという印象。シャワーもちゃんと普通に出るし、テレビもブラウン管ではなく液晶テレビが備え付けられている。備え付けの歯ブラシもついていて、相変わらずティッシュが備え付けられてないものの、日本のホテルに近いサービスを受けることができた。あらためて日本のホテルは素晴らしいと感じる。体調は相変わらず悪いが、明日のために気力でシャワーを浴びて就寝。いよいよ明日はローマのフリータイムが待っている。

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