イタリア旅行①<準備編>
さぁ、このブログ初の海外旅行編。このブログでは自分が旅行の思い出を忘れないように、かつ、これからそこへ行こうとする人に少しでも参考になるように、旅行の過程についてできるだけ詳しく書き記しているが、今回は6泊8日の旅なので、かなり記述が長くなることが予想されるし、どこまで書ききれるかはわからないが、さっそく始めていこうと思う。
今回の行先は、「イタリア」。自慢ではないが、海外旅行の経験は、新婚旅行のハワイただ1度きり。しかも、ハワイは日本語がかなり通じるので、印象としては「外国のようなテーマパーク」のようなところであり、あまり海外旅行経験値としては上がっていない。それゆえ、小さな子どもがいることもあり、さすがに個人旅行で行く勇気はなく、まずは経験値を高めるため、添乗員さんがいるパッケージツアーを申し込むことにした。
今回お世話になったのは日本旅行さん。選んだ決め手は、8日間のツアーながらミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ナポリ・ローマの5都市といった主要どころを「たっぷり」回ることができるからだ。国内であればあまり予定をギチギチに詰め込むのは疲れるからやりたくないのだが、海外の場合、次にいつ来れるかわからないので、多少無理をしてもできるだけ多くのところに行ってみたいという我が家のリクエストに、ちょうどよいツアーがあったためだ。
出発が9月末のツアーを5月に申し込んだが、ツアーの申込み段階でパスポート番号や氏名のローマ字表記を教えるよう求められた。飛行機の予約等に必要になるらしく、「氏名のローマ字表記は間違えたら旅行に出発できなくなるので、絶対に間違わないで教えてください」との脅しのような念押しがあった。いきなり海外旅行のハードルの高さにビクビクしながらも、早速パスポートの申請を行った。申請に使う写真は、当初自分で撮ってパソコンで作成しようかと思ったが、調べると顔のサイズや写り具合、背景など実に細かく規定されており、下手をすると撮り直しさせられるとのことだったので、おとなしく写真館でプロに撮ってもらったもので申請した。申請書の提出は代表者のみが行って行うことができるが、パスポートの引き取り時はたとえ赤ちゃんであっても必ず本人が行かなければならない。今度いつ海外へ行くかわからないので、とりあえず5年ものを申請、無事交付を受けることができた。
次に持ち物の準備。出発まで比較的期間があったので、少しずつ用意していった。ここで、海外旅行用に準備したことや、用意したいくつかのものをご紹介しよう。
万が一パスポートをなくした場合に備え、パスポートをスキャンしてPDF化し、スマホに入れておいた。もちろんそれだけでは帰国できないので再発行する必要があるが、その時に備え、パスポート用写真を撮ってもらった時にもう1枚余分に作ってもらって、予備を持っていくことにした。
<外貨を準備>
海外旅行で一番の悩みどころは、現金で外貨をいくら準備すればいいか、ということ。今回はツアー旅行のため、食事もついてるし、買い物もカードで済ませればいいと思っていたので、現金はほとんど持っていく必要はないのではないかと思ったが、実際に行ってみてどうだったかというと、
なお、日本円からユーロに両替するのは一般的には空港で行うが、いろいろ調べると空港の両替所はレートが悪いとのことで、少しでも節約するため、マネーパートナーズの外貨両替・空港受取サービスを利用した。1回500円の手数料で、かなりいいレートで両替ができた。詳しくはコチラ。
さらに、両替して手持ちした現金が足りなかったときのために「マネパカード」も活用した。このカードは、海外専用のプリペイドカードで、出発前にあらかじめ外貨を入金しておくことにより、旅行先でクレジットカードのように利用できるほか、海外のATMで外貨を引き出すことができるのだ。最終的に、手持ちした外貨で足りたので、マネパカードを利用することはなかったが、いざという時のために。あらかじめ入金した分しか使えないのでクレジットカードのように使いすぎることはないので安心である。詳しくはコチラ。
<言葉について>
イタリアはスリや泥棒が多いと、どの本やサイトを見ても書いてある。そこで、財布やパスポートなどの貴重品はカバンに入れて持ち歩くのではなく、服の下に腹巻のようにしてポーチを巻いてその中に入れるとよいとのこと。たまたまダイソーで売っていたのを見て購入した。実際使って感じたことは、出し入れするのが面倒だということ(だから盗まれづらいという言い方もできるが)。便利を取るか、安全を取るか、ということ。ただ、私が使ったのが100均のアイテムだからなのかはわからないが、ファスナーがすぐ壊れたり、生地が薄っぺらいためすぐ破れたりする。何個か予備を持っていくか、少しお金を出してもう少しつくりがしっかりしたものを買うかしたほうがよいと感じた。
<コンセント変換プラグ>
これは必須アイテム。海外のほとんどの地域がコンセントの形状が日本とは違う(イタリアのは差込口が丸い)ので、行く国にあったものを買う必要がある。充電の必要があるものが多い人は複数個持って行った方がいい。私はカメラ・スマホ2台・ビデオカメラ・タブレットPC・ドライヤーを使用したが、変換プラグ3つで何とかやりくりした。
<変圧器>
変換プラグを使ってコンセントに差し込めるようになったとしても、海外は日本と電圧も異なるため(日本は100V、イタリアは220V)、日本の電圧用に作られた電化製品をそのまま使うと壊れてしまうおそれがある。そこで、変圧器を間にかませることによって、日本の電化製品を海外でも使えるようにするものだ。しかし、今の電化製品やACアダプターは使用できる電圧の幅が広く、海外の電圧にも対応しているものが多いため、変圧器をかます必要がないものも多い。どの電圧まで対応しているかはちゃんとACアダプターに書いてあるので事前に確認することをオススメする。
しかしここで注意点が。ACアダプターと電子機器との間に接続ケーブルがあるタイプのものについては、ACアダプター本体は海外の電圧に対応していても、接続ケーブルが海外の電圧に対応していないことが多い(ケーブルにも対応する電圧が書いてある)。その場合、ケーブルを外せるものについては海外対応用のケーブルを別に買うか、やっぱり変圧器を使うかの選択をする必要がある。どちらにせよ、持っていく電化製品がACアダプターとケーブルについて、海外対応になっているかどうか確認する必要がある。
また、今はACアダプターと電子機器を接続するためにUSBケーブルを使っているものも多いが、USBケーブルは全世界統一規格なので、アダプターさえ対応していれば問題ない。
<ドライヤー>
ドライヤーは消費電力が大きいため、通常の変圧器では対応できないことが多い。なので、ドライヤーの使用電力に対応できる変圧器を買うよりも、海外の電圧にも対応できるドライヤーそのものを買った方が安い。数日間なのでそれほど高い機能は必要ないため、安いやつなら2,000円もしないで買えるので、必要経費と思って買った方がいい。ちなみに、イタリアのホテルではドライヤーは備えついていないところも何箇所かあったし、ついていても動かないものもあった。
<スーツケース>
海外旅行では、エコノミークラスの場合どこの航空会社もおおむね23kg以上の荷物を預けようとすると追加料金がとられてしまう。1つの荷物につき23kgを超えてはいけないので、二人分だから46kgまで大丈夫だろうというとそうはいかない。この場合は荷物を2つに分けて、1つの荷物を23kgにしなければならない。我が家はさすがに全員分の荷物を1つにまとめると23kgを軽く超えるので、スーツケースを2つに分けた。ちなみに、帰りに何か荷物が増える予定がある人は(おみやげをスーツケースに入れて帰るなど)それを見越したうえで余裕を持って荷物を入れよう。また、スーツケースにはカギをかけることをオススメする。100均の南京錠でもないよりはマシである。
<シャンプー・リンス・ボディソープ・ハンドソープ>
ホテルの部屋でもいいホテルじゃないと備えついていないことが多い。使い慣れたものを持っていくべき。あと、余裕があれば手洗い用にハンドソープを持っていくといい。
<室内スリッパ>
当然、洋風のホテルなので室内も土足なのだが、日本のホテルではわりと当たり前に備えついているスリッパがなかったり、あっても1足しかなく2人で泊まると足りなかったりする。裸足でも気にならない人ならいいが、汚れるのが気になる人は100均のスリッパでもいいので持参するといい。
<ティッシュ>
驚いたことに、我々が泊まったイタリアのホテルではティッシュすら備えついていない(トイレットペーパーはさすがにあるが)のでボックスティッシュがあるとかなり重宝する。もちろん外出時のためにポケットティッシュも必携。あらためて日本がいかにいい国かさを感じる。
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イタリア旅行⑦<ローマ編>へ
イタリア旅行⑧<バチカン編・最終日>編>へ
今回お世話になったのは日本旅行さん。選んだ決め手は、8日間のツアーながらミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ナポリ・ローマの5都市といった主要どころを「たっぷり」回ることができるからだ。国内であればあまり予定をギチギチに詰め込むのは疲れるからやりたくないのだが、海外の場合、次にいつ来れるかわからないので、多少無理をしてもできるだけ多くのところに行ってみたいという我が家のリクエストに、ちょうどよいツアーがあったためだ。
出発が9月末のツアーを5月に申し込んだが、ツアーの申込み段階でパスポート番号や氏名のローマ字表記を教えるよう求められた。飛行機の予約等に必要になるらしく、「氏名のローマ字表記は間違えたら旅行に出発できなくなるので、絶対に間違わないで教えてください」との脅しのような念押しがあった。いきなり海外旅行のハードルの高さにビクビクしながらも、早速パスポートの申請を行った。申請に使う写真は、当初自分で撮ってパソコンで作成しようかと思ったが、調べると顔のサイズや写り具合、背景など実に細かく規定されており、下手をすると撮り直しさせられるとのことだったので、おとなしく写真館でプロに撮ってもらったもので申請した。申請書の提出は代表者のみが行って行うことができるが、パスポートの引き取り時はたとえ赤ちゃんであっても必ず本人が行かなければならない。今度いつ海外へ行くかわからないので、とりあえず5年ものを申請、無事交付を受けることができた。
次に持ち物の準備。出発まで比較的期間があったので、少しずつ用意していった。ここで、海外旅行用に準備したことや、用意したいくつかのものをご紹介しよう。
【準備したこと】
<パスポートのPDF化と写真の予備>万が一パスポートをなくした場合に備え、パスポートをスキャンしてPDF化し、スマホに入れておいた。もちろんそれだけでは帰国できないので再発行する必要があるが、その時に備え、パスポート用写真を撮ってもらった時にもう1枚余分に作ってもらって、予備を持っていくことにした。
<クレジットカード紛失先電話番号>
万が一カードを失くした時の連絡先(渡航先からかける番号)をきちんと控えておこう。
<海外旅行保険>
海外では医療機関にかかる際、日本の健康保険の適用がないため、高額の医療費がかかることがある。病気はいついかなる時におこるかわからないので保険に入っておいた方がいい。クレジットカードを持っていると、海外旅行保険が付帯しているものがあるが、ほとんどのものは保険金額が安いなどで海外旅行にはそれ単独では不十分だと言われている。しかし、海外旅行中に病院でそこまで大きな医療費をかけるほどの病気やケガをするリスクはかなり少ないと私は判断(単にケチッているだけだが)、クレジットカード保険の中でも比較的条件がいい「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」に加入した。このカードのいいところは、配偶者も含めた家族に対しても保険が適用されるということと、ケガや病気の際の治療費に対する保険金が他のカードに比べると高い(1つの疾病につき300万円)ということだ。はっきり言って死亡保障などはどうでもよく、ケガや病気の治療費さえ出してくれればいいのであって、それが家族全員カバーできることを考えると、このカードに付帯する保険で十分だと考えたわけだ。
万が一カードを失くした時の連絡先(渡航先からかける番号)をきちんと控えておこう。
<海外旅行保険>
海外では医療機関にかかる際、日本の健康保険の適用がないため、高額の医療費がかかることがある。病気はいついかなる時におこるかわからないので保険に入っておいた方がいい。クレジットカードを持っていると、海外旅行保険が付帯しているものがあるが、ほとんどのものは保険金額が安いなどで海外旅行にはそれ単独では不十分だと言われている。しかし、海外旅行中に病院でそこまで大きな医療費をかけるほどの病気やケガをするリスクはかなり少ないと私は判断(単にケチッているだけだが)、クレジットカード保険の中でも比較的条件がいい「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」に加入した。このカードのいいところは、配偶者も含めた家族に対しても保険が適用されるということと、ケガや病気の際の治療費に対する保険金が他のカードに比べると高い(1つの疾病につき300万円)ということだ。はっきり言って死亡保障などはどうでもよく、ケガや病気の治療費さえ出してくれればいいのであって、それが家族全員カバーできることを考えると、このカードに付帯する保険で十分だと考えたわけだ。
このあたりは、安心を先買いするか、万が一の際には多少の自己負担リスクは覚悟するか、個々人の考え方次第なので、憂いなく旅行を楽しみたい人はきちんとした海外旅行保険に入っておいたほうがいいのだろう。
<外貨を準備>
海外旅行で一番の悩みどころは、現金で外貨をいくら準備すればいいか、ということ。今回はツアー旅行のため、食事もついてるし、買い物もカードで済ませればいいと思っていたので、現金はほとんど持っていく必要はないのではないかと思ったが、実際に行ってみてどうだったかというと、
- イタリアの場合、食事の際に何かしらの飲み物を頼むのは当たり前という社会で、日本のように無料で水は出てこないため、水を飲みたければミネラルウォーターを注文するのだ。そしてツアー旅行でも食事はツアー料金に込みだが、飲み物の注文は別途支払う必要があることが多い。そして、この飲み物代金は食事終了後に店の人が集金しにくるシステムがほとんどであるため、カードでは支払いにくい。なので、ここで現金が一番多く消費される。全食事をミネラルウォーターでも構わないということであれば、1人1回の食事で1~2ユーロと見積もっておけばいいだろうが、ツアーの場合、他の客と相席になることがほとんどなので、「毎回水ばっか飲んで」と思われたくなければ1回5~10ユーロくらいは準備しておきたい。実際、せっかくイタリアに行ったのだからワインもおいしいし、飲み物代くらいは少し持って行って楽しい食事の時間を過ごした方がいいかもしれない。
- イタリアでは公衆トイレが有料のところが多い。1回0.5ユーロ~1ユーロほど取られる。これもカード支払いは不可なので、ある程度準備しておく必要がある。
- 旅行中の水分補給だが、イタリアの水道水は飲むことはできるが、硬水(カルシウムやマグネシウムの含有量が高い水)で、日本の水とは性質が違うため、飲んでおなかが痛くなる人もいるとか。なので旅行中もほとんどの人はミネラルウォーターを買って飲んでいた。500mlペットで1~1.5ユーロ程度で、今回の旅行ではツアーバスの運転手さんが直接売ってくれたので、その際に現金を使用した。
- フリータイム等で地下鉄やバスなどに乗る場合、きっぷを買う券売機で現金を使った。カードで買えるところもあるのかも知れないが、それがどこだかわからないので、とりあえず公共交通を利用する予定のある人はその分のお金は用意した方が無難。
- その他、フリータイムに観光地で入場料を払ったりするような場所に行くことを計画している人は同じく現金を持って行った方が無難。カードでは払えないなんてこともあるかも。
- その他、おみやげ店やスーパーなどではカードが普通に使えるので問題はない。
なお、日本円からユーロに両替するのは一般的には空港で行うが、いろいろ調べると空港の両替所はレートが悪いとのことで、少しでも節約するため、マネーパートナーズの外貨両替・空港受取サービスを利用した。1回500円の手数料で、かなりいいレートで両替ができた。詳しくはコチラ。
※ このサービスは、新型コロナウイルスの影響による海外渡航者の減少に伴い、2021年4月17日をもってサービスを終了している。いいサービスだっただけに、いつか再開されることを期待したい。
さらに、両替して手持ちした現金が足りなかったときのために「マネパカード」も活用した。このカードは、海外専用のプリペイドカードで、出発前にあらかじめ外貨を入金しておくことにより、旅行先でクレジットカードのように利用できるほか、海外のATMで外貨を引き出すことができるのだ。最終的に、手持ちした外貨で足りたので、マネパカードを利用することはなかったが、いざという時のために。あらかじめ入金した分しか使えないのでクレジットカードのように使いすぎることはないので安心である。詳しくはコチラ。
<言葉について>
イタリア語ははっきり言ってほとんどわからない。実際に行ってわかったが、英語で伝えようとしても、イタリア人もそんなに英語が通じるわけではないため、旅行でよく使うイタリア語は一覧表にして紙ベースで持って行った方がフリータイムのときにはとっさに使える。後述するGoogle翻訳アプリもあるが、やっぱりいざというときは紙が一番!
【用意したもの】
<腹巻きポーチ>イタリアはスリや泥棒が多いと、どの本やサイトを見ても書いてある。そこで、財布やパスポートなどの貴重品はカバンに入れて持ち歩くのではなく、服の下に腹巻のようにしてポーチを巻いてその中に入れるとよいとのこと。たまたまダイソーで売っていたのを見て購入した。実際使って感じたことは、出し入れするのが面倒だということ(だから盗まれづらいという言い方もできるが)。便利を取るか、安全を取るか、ということ。ただ、私が使ったのが100均のアイテムだからなのかはわからないが、ファスナーがすぐ壊れたり、生地が薄っぺらいためすぐ破れたりする。何個か予備を持っていくか、少しお金を出してもう少しつくりがしっかりしたものを買うかしたほうがよいと感じた。
<コンセント変換プラグ>
これは必須アイテム。海外のほとんどの地域がコンセントの形状が日本とは違う(イタリアのは差込口が丸い)ので、行く国にあったものを買う必要がある。充電の必要があるものが多い人は複数個持って行った方がいい。私はカメラ・スマホ2台・ビデオカメラ・タブレットPC・ドライヤーを使用したが、変換プラグ3つで何とかやりくりした。
<変圧器>
変換プラグを使ってコンセントに差し込めるようになったとしても、海外は日本と電圧も異なるため(日本は100V、イタリアは220V)、日本の電圧用に作られた電化製品をそのまま使うと壊れてしまうおそれがある。そこで、変圧器を間にかませることによって、日本の電化製品を海外でも使えるようにするものだ。しかし、今の電化製品やACアダプターは使用できる電圧の幅が広く、海外の電圧にも対応しているものが多いため、変圧器をかます必要がないものも多い。どの電圧まで対応しているかはちゃんとACアダプターに書いてあるので事前に確認することをオススメする。
しかしここで注意点が。ACアダプターと電子機器との間に接続ケーブルがあるタイプのものについては、ACアダプター本体は海外の電圧に対応していても、接続ケーブルが海外の電圧に対応していないことが多い(ケーブルにも対応する電圧が書いてある)。その場合、ケーブルを外せるものについては海外対応用のケーブルを別に買うか、やっぱり変圧器を使うかの選択をする必要がある。どちらにせよ、持っていく電化製品がACアダプターとケーブルについて、海外対応になっているかどうか確認する必要がある。
また、今はACアダプターと電子機器を接続するためにUSBケーブルを使っているものも多いが、USBケーブルは全世界統一規格なので、アダプターさえ対応していれば問題ない。
<ドライヤー>
ドライヤーは消費電力が大きいため、通常の変圧器では対応できないことが多い。なので、ドライヤーの使用電力に対応できる変圧器を買うよりも、海外の電圧にも対応できるドライヤーそのものを買った方が安い。数日間なのでそれほど高い機能は必要ないため、安いやつなら2,000円もしないで買えるので、必要経費と思って買った方がいい。ちなみに、イタリアのホテルではドライヤーは備えついていないところも何箇所かあったし、ついていても動かないものもあった。
<スーツケース>
海外旅行では、エコノミークラスの場合どこの航空会社もおおむね23kg以上の荷物を預けようとすると追加料金がとられてしまう。1つの荷物につき23kgを超えてはいけないので、二人分だから46kgまで大丈夫だろうというとそうはいかない。この場合は荷物を2つに分けて、1つの荷物を23kgにしなければならない。我が家はさすがに全員分の荷物を1つにまとめると23kgを軽く超えるので、スーツケースを2つに分けた。ちなみに、帰りに何か荷物が増える予定がある人は(おみやげをスーツケースに入れて帰るなど)それを見越したうえで余裕を持って荷物を入れよう。また、スーツケースにはカギをかけることをオススメする。100均の南京錠でもないよりはマシである。
<シャンプー・リンス・ボディソープ・ハンドソープ>
ホテルの部屋でもいいホテルじゃないと備えついていないことが多い。使い慣れたものを持っていくべき。あと、余裕があれば手洗い用にハンドソープを持っていくといい。
<室内スリッパ>
当然、洋風のホテルなので室内も土足なのだが、日本のホテルではわりと当たり前に備えついているスリッパがなかったり、あっても1足しかなく2人で泊まると足りなかったりする。裸足でも気にならない人ならいいが、汚れるのが気になる人は100均のスリッパでもいいので持参するといい。
<ティッシュ>
驚いたことに、我々が泊まったイタリアのホテルではティッシュすら備えついていない(トイレットペーパーはさすがにあるが)のでボックスティッシュがあるとかなり重宝する。もちろん外出時のためにポケットティッシュも必携。あらためて日本がいかにいい国かさを感じる。
【スマホについて】
今は海外旅行用のレンタルモバイルルーターもあり、海外でもWi-Fiにつなげば比較的安くスマホが使える。まぁ、ケチな我が家はそんなルーターも借りないので、基本、海外では通信ができない。そうは言っても宿泊先のホテルは全部Wi-Fi利用可だったし(速度は遅いが)、オフラインでも利用可能な地図アプリなどもあり、意外とスマホは使う。我が家のように基本通信オフで、と思っていても注意したいこと、便利なアプリなどを少し紹介。- 海外では通信オフにしようと思っていても、設定によっては自動でつながってしまい後から高額請求を受けることもあるとか。各携帯会社のホームページや機種の説明書などで、海外で勝手に通信されない設定にしておこう。(ただし機内モードとかにしてしまうとWi-Fiも使えないので注意)
- 通信オフといっても、場合によっては通話を必要とすることもあるかもしれない。特に添乗員ツアーの場合、油断をすると一緒に来たツアーの人たちとはぐれてしまう危険性が結構ある(我々が行ったときも2回行方不明事件が起きた)ため、一緒に行った人たちに迷惑をかけないためにも、いざという時に通話をするための設定は事前に確認しておこう。(設定さえ変更すれば海外でも通話はできるようになるので、万が一のときはスマホの設定を切り替えれば通話できる。ただし国内にいるうちに事前に準備が必要な場合があるので出国前にしっかり確認が必要。)
- 宿泊先のホテルは今やかなりの割合で無料でWi-Fiが利用可能。必要な情報はホテル滞在中にゲットしておこう。また、Wi-Fiさえつなげれば日本にいる人とLINEもできるので、メールができなくても不便はない。
- オフラインでも便利に使えるアプリ1「Maps.Me」。国内にいるうちに渡航先の地図を事前にダウンロードしておけば、渡航先でオフラインであってもGPS情報により現在地が地図上に表示される。フリータイムのときははっきりいってこのアプリのおかげでかなり効率よく歩くことができた。私のスマホがしょぼいからなのかわからないが、たまに現在地が動かなくなったため、自分がどこにいるか不明になることがあったが、概ね便利に活用できた。また、地図にお気に入りのピンを立てることもできるため、事前に行きたいところにピンを立てておくとさらに便利。ちなみに同じようなオフライン地図の機能はGoogleマップのアプリにもあるのだが、私の場合うまくダウンロードできなかったので代わりにこのアプリを利用した。
- オフラインでも便利に使えるアプリ2「Google翻訳」。これも事前に対応する言語をダウンロードすることによってオフラインでも翻訳機能が使える。英語に比べるとイタリア語の翻訳機能は(?)と思う訳が多い気はした。さすがに会話のときにはテンパっていて利用できなかったが、看板の字の意味を調べたり、いろいろ役には立った。
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