晴好雨喜ソロキャンプ

2023/07/31

キャンプ(道央)

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晴好雨喜ソロキャンプ

<キャンプ場紹介・我が家のキャンプ>

昨年妻から言われた「キャンプ、嫌いじゃないんだけど、疲れるし、虫も怖いし。もう少し行く回数を減らしてほしい」というショッキングな一言。
であれば回数が減った分、ソロキャンプに行ってみよう!ということになり、さっそくソロキャン用のテントを買い、ついにここへ来てソロキャンプデビューを果たすこととなった。
初のソロキャンプ地として選んだのは、札幌市内のキャンプ場、「晴好雨喜」さんだ。札幌市近郊には、近年のアウトドアブームに乗って新しいキャンプ場が次々にオープンしているが、ここも2021年にオープンしたばかりの新進気鋭のキャンプ場で、札幌の奥座敷、定山渓温泉街にある。
公式サイトでは、キャンプ好きの夫妻がクラウドファンディングも活用しながら、自分たちで畑だった土地を切り開いて作り上げたキャンプ場とのことで、情熱やアウトドアへの愛が伝わってきたことと、一人っきりだしせっかくなら静かなところがいいなぁ、ということで、「プライベートサイト」という木々に囲まれた個別サイトもあることで、ここに決めたわけだ。

ソロキャン用に新たに道具をそろえる金銭的余裕も保管スペースもなく、基本的にはファミキャン用のアイテムが入っているコンテナボックスから不要なものを抜き取って持っていく形にならざるを得ない。結果、上手に選別できず、あれもこれも持っていってしまったため、シンプルで省アイテムのカッコいいソロキャンプとは無縁の形になってしまった。荷物のコンパクト化は今後の課題である。

当日は途中にあったスーパーで追加の食料を買い足して、定山渓へ到着。Googleマップの案内がないとちょっとわかりづらい場所に入口があったが、何とかたどり着くことができた。外のタープに設置された受付では、若い女性が受付で応対してくれた。その方のお子さんらしき小さな女の子もいて、雰囲気からして、公式サイトにあった夫妻の奥様の方であろう。
プライベートサイトを予約していたが、特に場所は決められておらず、7サイト(2023年7月時点)のプライベートサイトの中から、先着順で気に入ったところを自分で選んで決める方式とのこと。すでに1組が場所を取っていたので、残りのサイトから、私は草木に囲まれていてプライベート感を楽しめそうな2番サイトにさせてもらった。

受付

2番サイト入口

こんな感じでプライベート感満載


ソロ用テントはこの前に行った娘とのツーキャンプで設営経験済みなので、一人でも全く問題なく簡単に設営完了。その他のものも、できるだけ最低限のものを車から降ろして広げていく。


さて、ここで気になったのが「アブ」である。どうやらこの年は猛暑の影響なのか、例年にも増してアブが大量発生しているらしく、テント設営時から、ひっきりなしにアブが近寄ってくるという始末。ソロキャンということもあり、ネットで四方を囲むタイプのスクリーンタープは持ってきておらず、これはちょっとやっかいだなぁ、と思っていると、先ほど受付をしてくれた奥様がテニスラケットの形をした電撃式の殺虫アイテムを持ってきてくれた。とてもありがたいのだが、アブの動きが速すぎて、結局このラケットでは1匹も撃退できなかった。


一通り設営を終えて、タンクに水を汲みに行くと、奥様が何やらWi-Fiのルーターのようなものを設置していた。「選んでいただいた2番サイトぐらいまでなら、Wi-Fiの電波が届きますので、よかったら使ってくださいね」と声をかけてくれた。「最近できたばかりのキャンプ場なんですね」とお尋ねすると、「最初は老後の楽しみという気持ちもあったんですが、良い土地があったのではじめちゃいました」とのこと。ご主人は週に数回は美容師さんとしても働いており、ご主人がこの炊事場やトイレの小屋を建て、奥様が重機で土地を切り開いてサイトを開拓しているんだそう。キャンプ場の雰囲気からも、ご夫婦のアウトドア愛が伝わってくる。

初のソロキャンプの昼食はパスタ。一人なのでメスティンでパスタを茹で、お湯で温めた市販のカルボナーラのパスタソースをかけるだけのシンプル料理だが、なかなかおいしい。


食事のあとは、受付時に奥様が教えてくれた散策路を探検してみる。受付の脇を抜けて、かなり急な砂利の道(?)を降りていくと、白井川が流れる峡谷に出る。キャンプ場を開拓するほど自然好きな奥様がオススメしてくれただけあって、なかなかの秘境ぶりで周りには誰もおらず、しばらくその景観にたった一人身も心もゆだねて癒しの時間を堪能した。このキャンプ場に来るなら、ぜひここは訪れてほしいスポットだ。






サイトに戻り、アブと格闘しながらマンガを読んだり、ラジオや音楽を聞いたり、今までに味わったことのない贅沢な一人時間を過ごし、あらためてソロキャンプが流行った理由を実感した。


夕食は、いつも通りメスティンで米を炊き、お世話になっている豊平区にある精肉店「サンビーム」さんで買った黒毛和牛のステーキ(1枚だけならと奮発して買った)や、行きのスーパーで買ったいくらのしょうゆ漬けと一緒に食べる、ソロキャンならではの贅沢料理。私の持っているメスティンはラージタイプなので、2合を炊き、1合分は明日の朝用にジップロックに入れてクーラーボックスへ。
夜になるとアブもいなくなり、かなり落ち着いた時間を過ごせるようになった。サイト自体が草木に囲まれてほぼ完全に一人の空間なことから、いつもの焚火タイムも、本当に静かな環境の中、ゆっくりと一人時間が過ごせる。ファミキャンはやはり日常の延長という感覚が残るが、ここでのソロキャンは完全に日常とかけ離れた別空間に来たようだった。あらためて、ソロキャンをやってみようと思ってよかった、と思った。
前回、長女と使ったときにはやや狭く感じたソロ用テントも、一人だと余裕があり、雨風もなかったので、快適に眠ることができた。



朝は昨日残してあった米を、沸かしたお湯であたため、納豆とキムチをかけて食べる。明るくなり、またアブが活動を始めたため、撤収もアブと格闘しながらだったが、何とか車にアブを迎え入れることもなく、無事撤収が完了した。
最後に奥様にお礼を言って帰ろうかと思ったが、一人で清掃等に追われてるのか、姿が見えないので仕方なくそのままキャンプ場を後にする。

こうして初のソロキャンが終了。
もともと山で虫は多いであろう地区ではあるが、それにしてもこの年の夏は特別だったようで、アブに悩まされはしたが、それさえなければ、ロケーション的にアウトドア好きにはかなり好印象なキャンプ場ではなかろうか。札幌市内に、ここまで自然豊かで温泉も近いという好立地のキャンプ場ができたことをうれしく思う。経営者のアウトドアへの熱意も含めて、大好きなキャンプ場の一つになった。ぜひまたソロキャンで訪れたい(虫が多いので家族は嫌がるな(笑))。




炊事棟(トイレもある)


自動販売機もある

炭捨て場

<概要>

<晴好雨喜>

住所:札幌市南区定山渓937
:非公開
開設期間:通年で開設しているが、整備しながらの営業のため、予約休止期間もある。詳しくは公式サイトの案内で要確認。
チェックイン/アウト:12:00~翌11:00
予約公式サイトで受付(開始時期等もサイトで要確認)
料金コチラ
キャンセル料:3日前~前日まで 50%、当日 100%
ペット:リードをつけて可
炊事場:室内。とても清潔。
トイレ:ご主人がつくったという炊事棟内に男女1台ずつ。ウォシュレットでキャンプ場のトイレとは思えない清潔さ。


ゴミ:原則持ち帰り。やむを得ない場合は要相談。
近くの温泉:定山渓温泉街まで徒歩10分程度

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