名探偵コナンとユニバーサル・スタジオ・ジャパンの旅(3)
<2日目>
ホテルで朝食バイキングをいただき、朝は8時半前に出発。
姫路に特に用があったわけではなく、大阪から鳥取まで行くのが大変なので、初日に少しでも近づいておこうと中間地点である姫路に一泊したわけだ。
昨日借りたレンタカーに乗り込み、遠くに見える姫路城を拝みながら(なお、姫路城の様子はこちらのブログを参照)、砥堀ICから高速に乗り、いざ今回の最初の目的地である鳥取へ。
今回、なぜ鳥取に行くかというと、次女が大好きな「名探偵コナン」の作者、青山剛昌先生のふるさとだからである。昨年は、「牛タンが食べたい」という長女のために仙台に行ったので、今回は次女の願いを聞く番である。
播但連絡道路から中国自動車道、無料の鳥取自動車道を通り、ホテルを出発してからおよそ2時間ほどで、鳥取砂丘へ到着。
鳥取に来たのでコナンの前にせっかくだから砂丘を見に行こうというわけである。鳥取砂丘は私も以前から一度でいいから見てみたいと思っていた。
道路を挟んで砂丘と反対側にはいくつかのお土産屋や軽食のお店が並んでおり、基本的にはそこの駐車場に停めて砂丘を見に行く人が多いようだ。この日は日曜日であり多少混雑していたが、車を停める場所は確保できた。
砂丘の入口には「らくだライド体験」があり、数頭のらくだが人を乗せて歩いている。そこから所要時間10~15分程度、一旦下った後に「馬の背」と呼ばれるそれなりに急な丘を登ると一面の日本海が見渡せる。砂の上なので歩きづらくはあったが、前日が雨だったせいか、砂もサラサラしたものではなく若干ウェットコンディション。なのでいわゆる「風紋」のようなものができてるわけでもなく、私が想像していたような砂漠らしい光景とはちょっと違った。
とはいえ、北海道では決して見ることのできない大規模な砂丘を見られたことはいい経験となった。いつか本物の砂漠を見てみたいものだ。
馬の背から元の場所に戻り、らくだライドに挑戦してみようかと思ったが、あいにくらくださんは休憩中。あきらめてリフトに乗ってみる。このリフト、砂丘センターという施設から砂丘の入口までのごく短いリフトで、特に砂丘の景色を一望できるわけでもなく、何のためにあるのかよくわからないが、子どもたちはリフトに乗るというだけでキャッキャしている。
リフト乗車後、ご当地グルメの梨ソフトクリームを食べる。基本的にバニラかチョコしか受け付けない私の舌だが、ネットの評判がよかったので買ってみることに。ほんのり香る梨の味がとてもおいしく、梨好きの私にはたまらない美味しさであった。一緒に買った巨峰ソフトもおいしかった。
<鳥取砂丘>
お昼になったので近くのファミレスに。「ジョイフル」という北海道にはほとんど展開されていない(最近一店舗だけできたらしい)お店でステーキをごちそうになり、次の目的地は「鳥取砂丘コナン空港」。
最近はご当地PRのためにユニークなネーミングの空港があちこちに増えたが、鳥取県はその最たるもので、東のコナン空港、西には鬼太郎空港と、日本が誇るアニメを冠した空港名で人気を博している。
空港自体は地方によくある小さな2階建ての空港だが、中には名探偵コナンの様々なオブジェやトリックアートなど展示物が満載。安室透の働く「喫茶ポアロ」もあり、安室透や毛利小五郎の等身大フィギュアなども展示されている。もちろんグッズショップもあり、ここでしか買えないものもある。また、空港のどこかに(といってもすぐ見つかるが)怪盗キッドも潜んでいる。
<鳥取砂丘コナン空港>
青山剛昌ふるさと館の中は2階建てになっており、青山先生の原画やコナンに関するいろいろな展示や映像、グッズショップなど見所満載。コナンのスケボーに乗って北栄町を周遊するシミュレーションゲームもあったが、結構な人が並んでいたので後回しにし、我々はレンタサイクルに乗って北栄町を周遊することにした。
レンタサイクルはふるさと館1台2時間200円で貸し出している。ふるさと館からJR由良駅までの1.5kmほどの道のりの途中には、コナンにまつわるいろいろな展示物や施設もあるということで、散策して回ることに。自転車を借り緩い下りを下っていくと、早速マンホールがコナン仕様だったり、バスの待合所に毛利小五郎の像が座っていたりする。
少し行くと「コナンの家・米花商店街」という場所を発見。グッズショップや喫茶ポアロ、ハンバーガー屋などが軒を連ねるプチ商店街だ。工藤新一の家もあり、インターホンを押すと何やら返事をしてくれるようになっているらしいが、この時は残念ながら故障中。奥に巨大迷路のような施設もあったが、これもシーズン終了。少しお腹がすいたのでハンバーガー屋でポテトを食べて充電。
さらに自転車を進めていくと大きな川が流れており、そこに架かる「コナン大橋」にもコナン君の像がディスプレイされている。
橋を渡り、大通を右折、少し進んで左折すると終点の由良駅にたどり着く。由良駅前の通りには少年探偵団の像が1人ずつ(もちろん灰原哀ちゃんも!)並んでおり、台座にはそれぞれ「そばかす少年探偵(光彦くん)」「キュートな少女探偵(あゆみちゃん)」など、キャッチフレーズが書かれている。終点のJR由良駅には、駅の入口におもいっきり「コナン駅」と書かれている。もちろんここにもコナンの像が何体かあり(真実は一つ!のポーズをしたものも)、独特な雰囲気を醸し出している。
コナンの街を堪能した後は、来た道を戻りふたたびふるさと館へ。先ほど混んでてできなかったスケボーのシミュレーションゲームは狙い通り空いており、二人とも楽しむことができた。コナン大ファンの次女はグッズショップでお気に入りのおみやげも買い、コナン尽くしの1日を満喫した。
<青山剛昌ふるさと館>
さて、ここからは20時までに大阪までとんぼ返りしなければならない日程である。山陰自動車道から鳥取自動車道を通り?中国自動車道で池田まで行き、阪神高速の豊中インターまで行くという道のりだが、Googleマップのナビを見ると、途中、鳥取自動車道と中国自動車道を接続する作用ジャンクション付近で大規模な40分以上の大規模な渋滞があるとの情報が。このままでは返却時間である20時に間に合わない。しかたなく、作用ジャンクション手前のインターで高速を降り、一般道の山道をしばらく走り、渋滞区間を抜けた後に再び中国自動車道に入るというルートを通る。20時までに着くのは難しそうだったのでレンタカー屋に連絡を入れ、なんとか新大阪駅すぐの店舗にたどり着いたのは20時5分すぎ。幸いにも追加料金は請求されず、無事我々は新大阪駅にたどり着いた。
その日はラグビーワールドカップ2019の日本代表の準々決勝の試合日。ここまで全勝で予選プールを突破した日本代表の大躍進もあり、日本はかつてないラグビーフィーバーに沸いており、普段スポーツを全く見ない我が家の嫁と子どもたちも日本代表の活躍を楽しみにしていたこともあり、一度ホテルに戻って試合を(途中からになるが)見るという選択肢もあったが、さすがに長旅の疲れもあり、戻ってもう一度食事に出かける気力はなく、まっすぐ夕食のお店に向かうことに。
今夜の夕食は「めっせ熊」というお好み焼き屋。大阪=お好み焼きという北海道人らしい安易なチョイスだが許してほしい。
ここの名物はたっぷりのネギと甘辛く煮込んだ牛すじを豚玉に乗せた「ねぎおこ」。家族全員それを頼み、数種類用意されているお好みソースをかけておいしくいただいた。途中、スマホでラグビーの様子を速報で見ていたが、残念ながらラグビー日本代表は南アフリカに敗れてしまった。
そんなこんなで、大忙しの2日目が終了。本日から3泊お邪魔する宿、ワイズホテル新大阪に。ホテルはJR新大阪駅からは徒歩10分かかるかかからないかぐらいの距離。やや駅からは歩くが、すぐそばにローソンもあり便利な立地。小学生以下は添い寝無料でベッドも130cm幅のセミダブルで広く、添い寝でもそれほど狭くなく眠ることができる。今回は朝食なしのコースにしたが、朝食バイキングもあり、なんといっても長期滞在者には特にうれしい大浴場があるのがいい。これだけのものがついていながら、駅から少し歩くからか、かなりリーズナブルな料金設定である。新大阪近辺で安くていい宿を探しているのであればかなりオススメである。
ちなみにこの日の時点でユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行く予定の4日目の天気は大雨・強風の予報。下手をすれば台風が直撃する恐れもあるという。もう最悪を覚悟するしかない。
<ワイズホテル新大阪>
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