名探偵コナンとユニバーサル・スタジオ・ジャパンの旅(4)
<4日目>
いよいよ今日はこの旅のメインイベント、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの日だ。カーテンを開け天候を確認、雨は降っていない!
この日の朝食はホテルの近くにあるなか卯で済ませ、JR新大阪駅から大阪、西九条で乗り換えてユニバーサルシティ駅へ。昔はじめてこの駅で降りた時は本当に感動したものだが、3回目の訪問なので懐かしいながらもあの時ほどの感動はない。
すでに予定時間を繰り上げて開園しており、入口の大きな地球のあたりで写真を撮って早速中へ。今回のUSJはかなり奮発して、エクスプレス・パス7を購入。このパスはアトラクションに乗る際、通常の待機列とは別に優先的に乗ることができるもので、東京ディズニーリゾートでいう「ファスト・パス」のようなものだ。3種類、4種類、7種類のアトラクションを優先搭乗できるチケットがあるが、チケットによって優先搭乗できるアトラクションは事前に決められている(一部のアトラクションはいくつかの中から選択可能なものもあり、時間指定のあるアトラクションもある)。そしてディズニーと最も大きく違うのは「有料である」ということ。しかも子ども料金はなく、日によって値段が違うが、エクスプレス・パス7(7種類のアトラクションに優先搭乗可能)ともなると目ん玉が飛び出るような金額だ。さすが商売上手の大阪である。それでもなお購入したのは、北海道からだとたまにしか来れない中で、ほとんどの時間を並んで過ごすのが嫌だったからだ。
なお、絶叫系が乗れない嫁と次女用には絶叫系の少ない組み合わせのパスを、私と長女用は絶叫系の多い組み合わせのパスをそれぞれ購入、全員が乗れるものはうまく時間が合うように組み合わせ、嫁と次女用にどうしても着いてくる絶叫系のものは代わりに私と長女が乗った。(別行動の時用に、嫁と次女のパスは事前に4枚印刷し、お互いに持ち合った。)
ここからはちょっと長くなるが、備忘録のためなるべく詳しく行程を記しておく。
1.まず向かったのは「スペース・ファンタジー・ザ・ライド~ブラックホール~」。ディズニーランドでいう「スペース・マウンテン」のように真っ暗な中を走るジェットコースターだ。絶叫系は嫁と次女は無理とのことで、めちゃくちゃ乗りたい私と何とか勇気を振り絞った長女がすべて二人で乗ることとなる。開園直後はわりと空いているので、エクスプレス・パスを買っていないアトラクションを優先して乗る作戦だ。作戦通り10分程度の待機で乗車できた。真っ暗だがかなりスリルがある。長女もかなりビビッている。
2.外で待っていた嫁、次女と合流し、次に向かったのは「ジョーズ」。こちらもエクスプレス・パスは使わずに10分程度で乗船。子どもたちも本当に小さい頃に一度乗っているはずだが、当然覚えているわけもなく、ワーキャー言っている。後日談だが、作り物だとわかっていても怖かったらしく、次女はずっと目をつぶっていたそう。
3.次はユニバーサル・ワンダーランド・エリアというキッズ向けのアトラクションが立ち並ぶエリアに行き、メリーゴーランド(ビッグバードのビッグトップ・サーカス)やコーヒーカップ(ハローキティのカップケーキ・ドリーム)などで楽しむ子どもたちを見ながら大人は少し休憩。このエリアは「よやくのり」というエリア限定のファスト・パスを発券機から無料で発券できるので、とりあえずフライング・スヌーピーの15:30からの券を取っておいた。
4.11:00になり、「ウォーター・ワールド」を見る。久々に見るが、何度見ても面白い。
5.ここからはエクスプレス・パスの出番。エクスプレス・パス7は7つのアトラクションのうち5つは時間が決まっている(あらかじめあるたくさんのパターンの中から自分で選ぶ)ため、ここから1時間ほどはタイトなスケジュールとなる。まず、嫁と次女を「ターミネーター2 3:D」の場所まで連れて行き、エクスプレス・パスで中に入るように教えた後、長女と二人で「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド~バックドロップ~」をエクスプレス・パスで乗車。これはいわゆるジェットコースターを後ろ向きに乗るというもの。初体験で最初のフォールディングは前が見えないのでいつ落ちるかという恐怖がすさまじいが、走ってしまえば逆に前向きよりも恐怖感は薄いかもしれない。
6.怖くてフラフラになる長女を引っ張り、私の中で今日一番の恐怖体験である「フライング・ダイナソー」へ。空飛ぶ恐竜の足に掴まれたという設定なので、体が下向きになった状態でのジェットコースターだ。このアトラクションはUSJでもトップクラスの人気で、この日もまともに並べば3~4時間待ちである。エクスプレス・パスで長い列を横目にスイスイ進むのは気持ちがいい。こちとら高い金を払ってるのだ。このアトラクションは長女もかなりビビッており、正直私も乗る直前に逃げ出したくなった。下向きに吊るされた状態でのライドはかなりのスリルがあり、人生詰んだと思った。この時点で12:30。
7.ここで本当はすぐそばにある「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」に乗るスケジュールだったが、次のアトラクション「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」はパスの関係上遅くとも13:00までに受け付けなければならず、ジュラシックは後からでも乗れるので、一旦飛ばして嫁と次女と合流し、全員でエクスプレス・パスを使い「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」へ。こちらは3Dメガネを使わない3D系アトラクション。ミニオンがかわいくて子どもたちには好評だった。アトラクション自体もとても面白いものだった。
8.予定ではこのあと混んでなければ「ミニオン・ハチャメチャ・アイス」に並んで乗る予定だったが、予想より待ち時間が長かったので次の予定もあるため、ここで昼食タイム。USJは食べ物の持ち込みができない上に、レストランもやたらと高いのが腹立たしいのだが、我が家の結論はホールサイズのピザ。ホールサイズでおよそ4,000円弱と、一人あたり1,000円で収まる。私以外の3人はそれほど大食いではないので十分である。しかも嬉しいことに、外にもあるレジはホールサイズ専用のようで、店内のレジよりも列が短い。早速マルゲリータを買い、何とか空いた席をゲットしてお食事タイム。結構大きなピザで十分だと思ったが、ピザ好きの娘たちが予想よりもりもり食べたため、もう少し食べられたかもしれないが、とりあえずお腹は満たされた。この時点でおよそ14時。
9.トイレ休憩等を挟んで次は14:30からの「フェスタ・デ・パレード」。この日はナイトパレードがなく、これが唯一の大きなパレードとなる。「こわかわハロウィン」という1,000円弱のチケットを事前に買っていたので、専用エリアでパレードを見学。このエリアはステージがあり、そちら側が人気で人がたくさんいたが、逆に通路側はわりと空いていた。ステージからは遠いが、パレードはこの通路を通るのでここに陣取る。やがてステージ上でショーがあり、しばらく待っていると遠くの方からパレードがこっちに向かってやってくる。サンバのリズムに合わせて目の前をパレードが通りすぎていく。にぎやか好きの長女はパレードの躍りに合わせて踊っている。
10.パレードが終わり、「ユニバーサル・モンスター・ロックンロール・ショー」を見る予定だったがすでに満席で入ることができず断念。このショーはロック好きの私は毎回楽しみに見ているのだが、今回は諦めざるを得ない。
しかたなく、先ほどの「よやくのり」の時間もあるのでユニバーサル・ワンダーランド・エリアへ。その途中で、嫁さんが「青のモジャモジャ」と呼んでいるキャラクター(セサミストリートのクッキーモンスターのこと)とバッタリ遭遇。かつてまだ結婚前に嫁さんとはじめてUSJに来たときに、見かけたにもかかわらず写真を撮り損ねたことを嫁さんはずっと悔やんでおり、2回目に訪れた時は会うこともできなかったので、待ちに待った遭遇。今回はバッチリ子どもたちと写真に収まってもらった。そんなこんなでユニバーサル・ワンダーランドに到着したが、なんと「フライング・スヌーピー」がトラブルでストップしているとのこと。直り次第再開するが、よやくのりは時間に関係なくいつでも使えるとのことだったので、再びこのエリアで少し遊んだ後、「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」を時間指定のないエクスプレス・パスで体験した。こちらは結構前からある3Dメガネをつけるタイプのアトラクションで、たまに外すと二重にぶれて見えるやつだ。
11.ここで子どもたちには少し待っててもらい、夫婦で期間限定のアトラクション「バイオ・ハザード・ザ・エクストリーム」へ。当初は行く予定はなかったのだが、バイオ・ハザード好きの嫁さんの強い希望により急遽行くことに。子どもたち二人は「絶対ムリ、寝れなくなる」とのことなので、すぐそばの道で動かないように待っててもらうことに。公式アプリで事前に時間指定の予約をしていたものの、それなりに待たされて入場。歩きながら廻るいわゆるお化け屋敷方式なのだが、ゾンビがそれなりに追いかけてくるのでニセモノだとわかっていても結構怖かった。
12.この時点で時間は17:00少し前。少し時間があるのでおみやげタイム。職場と家族と友人へおみやげを購入。少し持ち歩くのは面倒だが、混雑の中、帰り際に買うよりはいいと思い、このタイミングで購入。
13.続いて早めの夕飯タイム。夕飯は「メルズ・ドライブイン」という超アメリカっぽいファーストフードレストランでクラシックチーズバーガーセットを食べる。金額は一人1,500円ちょっと。
14.いよいよハリーポッター・エリアへ。暗くなっていて場所がよくわからず、ゾンビがさまようパーク内をやや迷子になりながらも何とか到着。現実は冬ではないが、エリアは雪景色。まさに映画「ハリーポッター」の世界観だ。遠くにホグワーツ城も見え、ファンタジー好きの長女は大興奮。このエリアではまずホグワーツ城の中に入り「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を体験。こちらも超人気アトラクションだが、時間指定のエクスプレス・パスで先へ進む。ロッカーに荷物を入れて、ホグワーツ城の中を進んでいくと、まさにハリポタの世界観。動く絵画がいろいろ説明してくれた後、4人乗りの乗り物へ。3Dメガネをかけて、ハリーの乗る箒と一緒に迫力の世界を体験。ただ、終了後ちょっとしたトラブルが。ロッカーに入れたカバンのひもがはみ出て下のロッカーに挟まってしまっており、無理やり引っ張っても全く取れないのだ。しかたなく下のロッカーの人が戻って来るまで待つことに。次のアトラクションも時間指定のエクスプレス・パスなので焦ったが、自分が悪いので仕方がない。10分ほど待ったか、下のロッカーの人がようやく現れてくれ、謝罪をして開けてもらった。
15.次のアトラクション「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ」に。小型のジェットコースターだが、次女はビクビク。ネットでも怖くないという評判だったので大丈夫だと言い聞かせて乗車。結果、暗かったせいもあるのか、結構スリルがあり、嫁も次女も騙されたという表情。仕方がない、ネットには大したことないと書いてあったのだ。
16.ハリポタエリアで行われるショー「ホグワーツ・マジカル・セレブレーション」まで少し時間があったので、エリアを散策。長女はここで杖とローブがどうしても欲しいらしく、今までおみやげを買うのを我慢していた。「オリバンダーの店」というたくさんの杖(マジカル・ワンド)が売っている店に行ってみる。杖はおよそ5,000円ほどするが、長女は自分のこづかいで買うことを決めていたので、お気に入りの杖を選んで購入。長女が買ったのは意外にもシンプルなつくりで、たいそうな箱に入れてもらった。
次にローブを見にいったが、本物のハリーのマントは14,000円もする。さすがにこれは手が出ないので長女もがっかり。どうしても両方買いたかったようだ。仕方なく諦めかけていると、子ども用のポンチョのような形をしたローブを発見!こちらは5,500円。値札を見ながら泣きそうな顔をしている長女を見るに見かねて、仕方なく買ってやることにした。普段勉強頑張ってるからな。長女は大満足。よかった。
17.マジカル・ワンド(杖)を持つ人は、エリア内の特定の場所へ行き、決められた動きで杖を動かすと魔法をかけることができる「ワンド・マジック」というアトラクションを体験することができる。さっそくその場所の一つに行って、杖を動かしてみる。なかなかコツがつかめなかったが、何度かやるとたまに成功する。まぁ、うちは杖自体を欲しかったからいいが、わざわざこのアトラクションを体験するために5,000円の杖を買うほどではないか。
18.19:45になり、「ホグワーツ・マジカル・セレブレーション」というショーが始まる。人が踊ったりというものではなく、ホグワーツ城に映し出すプロジェクション・マッピングのショーだ。ナイト・パレードがないのでこれで我慢するしかない。ショー自体は闇に浮かぶホグワーツ城に幻想的な映像が映し出され、本当に魔法の世界にいるようないいショーだった。
19.さて、これであらかじめ決めたタイムスケジュールとしては終了。このあとは閉園の22:00まで自由行動。一旦ユニバーサル・ワンダーランドに戻り、先ほど中止していた「フライング・スヌーピー」が再開していたので、よやくのりの券を利用して子どもたちだけで乗車させる。
20.この時点で「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」(バックドロップではない方)と「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」のパスが残っている。時間の関係でここまで乗れていなかったが、時間指定ではないため、この時間に乗ることにする。次女と嫁さんをユニバーサル・ワンダーランド・エリアに残し、まずは「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」に。昼間に後ろ向きの「バックドロップ」に乗ったが、今度は前向き。しかも夜の暗闇の中。乗ってみてわかったが、夜の方が怖い。昼間は周りが見える安心感があるのだろうか。長女も「今までで一番怖かった」とかなり気持ちが落ち気味。それでもさすがの根性で「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」にも付き合ってくれることに。
21.「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」はディズニー・ランドでいう「スプラッシュ・マウンテン」に近いアトラクションで、ゆっくり恐竜世界を堪能した後、最後にウォータースプラッシュのある落下が待っているというもの。実は長女はこれが一番怖かったらしいのだが、落ちるのは最後だけだと言い聞かせて乗車。最後、上の恐竜に気を取られているスキに下に落ちる演出は、はじめて乗った時は超怖かったが、さすがにもう驚かない。でも落下は予想より長い時間に感じた。これで絶叫系アトラクションはすべて終了。今までディズニーランドの「スペース・マウンテン」にしか乗ったことのない長女にとって、これだけの絶叫系フルコースはかなりキツかったと思うが、最後まで頑張り通した。
22.ゾンビに何度か襲われながら、嫁と次女の待つユニバーサル・ワンダーランドに戻る。時間は21:00に差し掛かろうとしている。待っている間、母子は「スヌーピーのグレート・レース」という室内の小さなジェットコースターに乗ったようだ。次女にはちょうどいいスリル感だったようで、姉に「一緒に乗ろう」といって誘ってくる。姉はすでに絶叫系地獄で心が折れかけていたが、リハビリのためにと言い、一緒に乗りに行く。この時間になると
もう待機列も5分~10分ほどで、長女もちょうどいいスリル感に調子を取り戻したらしく、閉園時間まで何度も乗って楽しんでいた。
これでこの日の全行程は終了。ものすごい疲れたが、最高に楽しかった。何といっても高いお金を出してエクスプレス・パスを買ったのが最大限に効果を発揮した。たまにしか来れないのでこんな贅沢もいいだろう。
ちなみに、以前我が家がUSJに来たのは9年ほど前になるが、この時はせっかく来たのだから一緒に絶叫系に乗ろうと無理やり誘う私と、どうしても乗らないと言い張る嫁とでケンカになり、私だけ先にホテルに戻ったという苦い想い出がある(笑)。あの頃は若かった。今回は長女のおかげでだいぶ救われた。ありがとう。
<ユニバーサル・スタジオ・ジャパン>
|