富士山リベンジ
掛川駅のホテル玄・掛川に一泊後、9時にニッポンレンタカーさんへ。事前の天気予報はくもりや雨だったが、ホテル周辺は快晴。これは期待が広がる。ニッポンレンタカーの店舗は掛川駅の北口徒歩3分くらいのところにある。受付を済ませ、いざ富士山へ。目指したのは「白糸ノ滝」。超有名な観光スポットだ。国道1号線から高速に入り、およそ2時間弱で到着。
来る途中、富士山の方角を見たが、かなり厚い雲が富士山の方角にだけもくもくとかかっており、裾野の部分しか見えない。上空はこんなに晴れてるのに今回もダメかぁ、と少々気落ちする。
駐車場は有料らしいので、近くの「白糸自然公園」の無料駐車場に停めて、7分ほど歩くと滝の音が聞こえる場所に。奥に進んでいくと、いよいよ「白糸ノ滝」が出現。やや大きな滝が左側に勢いよく落ち、そこから右の崖一面にまさに糸のような無数の滝が流れている。1人旅なので誰に気兼ねすることなくゆっくり眺めていられる。
しばらく眺めた後、さらに奥に進み階段を昇ると、おみやげ屋などが立ち並ぶエリアに。その奥に「音止ノ滝」と名付けられた滝が流れている。白糸の滝よりも勢いの激しい迫力のある滝が一本流れているが、角度が悪く全体は見えない。名前からして音がしないのかと思ったが、そうではないらしい。(名前の由来は、かつて源頼朝が挙行した富士の巻狩りの際に、曾我祐成・時致兄弟が父の仇である工藤祐経を討とうとした、その密議をしていたが滝の轟音で話が聞き取れない、そこで神に念じたところ、たちどころに滝の音が止んだという伝説による。<Wikipediaより>)
その後、おみやげ屋でチョコソフトクリームを買う。かなり雑な巻き方だったが味はうまかった。
<白糸ノ滝>
住所:静岡県富士宮市上井出・原
帰り道は行きとは別の道を歩く。白糸の滝から、車を停めた公園までの近道があったようだ。しかしこの道、果てしない登り坂で30℃のジメジメ気温の中、 北海道の人間がここを登るのはかなりしんどかった。ある程度登ったところでふと横を見ると、おぉ!ずっと恋い焦がれていた富士の御姿が現れたではないか。雲がかかっていてボンヤリではあったものの、その大きさを十分に確認できる姿に感動。2年前はかすかにすら見えなかったのだから、これでもうれしいのだ。
かつての人々は富士に圧倒的なパワーを感じ、信仰の対象としたという。この姿を見ればそれも納得である。不思議な魅力、荘厳な気持ちになる。
次に向かったのは田貫湖。休暇村富士という公共の宿があり、そこの展望デッキからは天気が良ければ逆さ富士が見えるらしいが、ここについた頃にはまた富士山は厚い雲に覆われてしまっており、全く見えなくなってしまっていた。
残念だが仕方ない。富士の山にはそう簡単には会えないのだ。お腹がすいたので休暇村富士のレストランで「紅富士丼」を食べる。赤富士を型どった鱒といくらの海鮮丼だ。
<休暇村富士>
住所:静岡県富士宮市佐折634
℡:0544-54-5200
出発の飛行機までまだ少し時間があるので、45分ほど車を走らせ、「湯らぎの里」という日帰り温泉で汗を流す。料金もそれほど高くなく、風呂の温度も熱すぎず、高濃度炭酸泉もあり、なかなか悪くないお風呂だった。
<湯らぎの里>
住所:静岡県富士市蓼原227-1
℡:0545-63-2641
少しゆっくり浸かりすぎたか、出発した頃にはちょっとギリギリの時間になっていたが、走行は順調で、出発の40分前に空港に到着。空港の一般車レーンにレンタカー専用の駐車位置があり、そこに停めて空港ターミナル内のカウンターに行けばいいと言われていたが、どこかにカメラでもついているのか、店員さんがわざわざ向こうから来てくれた。しかもすぐそばにあるガソリンスタンドで給油したことも把握しており、スムーズに返却することができた。
さて、2度目の静岡。完全ではなかったが富士山の御姿も拝見することができ、半リベンジといったところか。必ずや3度目、完全な形の富士山を拝む日まで私は負けない。