バッハコンクール2018の旅(3)
<3日目>
いよいよコンクール本番の日。長女の体調が心配されたが、特段問題ないようだ。本番前に、事前に予約していたピアノスタジオで1時間練習することになっている。宿からは少し離れている赤坂見附駅から地下鉄に乗り、渋谷駅でJRに乗り換えて恵比寿へ。恵比寿にあるピアノスタジオ、「NOAH」でヨメと長女は本番前の練習へ。残された私と次女はまず、おなかがすいたので近くの松屋へ(もともとは昨日の朝、食べる予定だったので無性に食べたかったのだ)。次女はあまり牛丼を食べたことはなかったが、よほどおいしかったのか、普段は朝食をあまり食べないくせに、卵をトッピングした牛丼並盛をペロリと平らげた。
それでもなお時間を持て余したので、駅前の小さなスターバックスで時間をつぶすことに。スマホでなぞなぞなどをしながら、次女と2人きりで過ごす時間は楽しくて、次女にとっては単なる待ち時間でも、私にとってはかけがえのない時間となった。
長女が練習からもどり、いよいよコンクール会場へ。会場は上野にあり、ちょうどパンダのシャンシャンが話題となっていた上野動物園も近い。シャンシャンを見るためには整理券をゲットする必要があるが、その整理券をもらうために並ぶ時間はなく、残念だがあきらめる。
会場は動物園とは反対側に行く道を10分ほど歩いたところにある「上野学園石橋メモリアルホール」というところ。会場にはすでに何人かの人が並んでいたが、開場時間ではなかったため、建物の入口ドアが開いておらず、冷たい風に吹かれながら並んでいた。中には係員の人が3人ほどおり、外で列ができているにも関わらず、かたくなに建物のカギを開けようとはしない。次第に並ばされている人の間では「受付時間ではないのはわかるが、寒いので建物の中に入れてくれてもいいではないか」という雰囲気が出てきた。そこに係の人がやってきて「開場までしばらくお待ちください」などと呑気なことを言ったため、たまりかねた一人が「寒いから中に入れてもらえないか」と苦情を口にした。これを受けてようやくドアが開かれ、待機列は寒さから解放されたのである。
時間になり、受付を済ませ、いよいよ本番へ。本番前のロビーでは、イヤホンで音を聞きながらイメトレをする子ども、とにかく手を温めて準備する子どもなど、いろいろな子がいた。うちの子は、前に出場した別のコンクールで致命的なミスをしたことから、そのトラウマがよみがえり、今までになく緊張した面持ち。
そしていよいよ本番。彼女は、多少のミスはあったものの、今までにないくらい素晴らしい演奏を聴かせてくれた。これならもしかすると何らかの賞がもらえるかも、という淡い期待を胸に、表彰式のある夕方の時間まで上野で時間をつぶすことに。
まずは昼食時だったので、事前に調べておいた「たいめいけん」というオムライス屋に。「たいめいけん」は、上野駅の構内にある「エキュート上野」という施設の中にあり、構内に入る入場券(140円)を買って駅構内に入らければならない。有名なだけあって、オムライスはとてもおいしかった。
<洋食や 三代目 たいめいけん>
ジャンル:洋食屋アクセス:JR上越新幹線上野駅入谷口 徒歩1分
住所:東京都台東区上野7-1-1 エキュート上野3F(改札内)(地図)
周辺のお店のネット予約:
・炭火焼肉 房家 上野六丁目店のコース一覧
・魚イタリアンと薪ピザ チロンボマリーナのコース一覧
・板倉茶屋 要のコース一覧
周辺のお店:ぐるなび 上野×洋食屋
情報掲載日:2021年2月11日
腹ごしらえをした後は上野動物園へ。パンダは表門をくぐってすぐのところにいる。表門付近にはシャンシャンを見るための長蛇の列ができており、これは整理券を持っている人のみが並ぶ権利を与えられるもの。我々は、その列を横目に整理券なしでも見られる父リーリーを見学する。
<上野動物園>
住所:東京都台東区上野公園9-83電話:03-3828-5171
上野動物園は結構広く、全部は回り切れなかったが、それなりに楽しんで、次はアメ横へ。私もアメ横には初めて行ったが、まるでお祭りの屋台のような感覚でずーっとお店が並んでいて楽しい。我が家も軽く食べられるものを買ったりして楽しんだ。
そうこうしているうちにコンクールの結果発表の時間が迫ってきたため、コンクール会場へ戻ることに。
奨励賞ぐらいは獲れるのではないかと期待したが、結果は賞なし。やはり全国の壁は高かった。わざわざ東京まで来たのにという気持ちもあったが、我が家はグランドピアノもなければ本格的に音大を目指すつもりもなく、小学校のうちだけがんばろうというレベルなので、やはり意気込みが違う。コンクール前の待機時の様子などを見ても、参加者はみんな真剣な表情で取り組んでおり、旅行気分で来た我が家に勝ち目はなかったということだ。それにしても初日の高熱時はどうなることかと思ったが、持ち直して大きなミスなく大舞台を終えたことで、娘もまた一つ成長したことだろう。
帰りは打ち上げを兼ねて、ステーキ屋さんへ。お店は半蔵門駅のすぐそばにある「テキサス」さん(ビルの地下1階にあるお店、ちょっと懐かしい感じの店内)で、おいしいステーキをごちそうになる。帰りは10分ほどの道のりを歩き、ホテルへ。