17年ぶりの雨まじりの茅ヶ崎(2)
<2日目>
朝も6時に起きて、ずっと部屋風呂を楽しんだ後、7時半から朝食。朝食は、「せいろ蒸し」がメインで、あじの焼き魚や湯豆腐など。このせいろ蒸しが美味しくて、バーニャカウダソースといっしょに美味しくいただいた。
最後に名残惜しそうに3分だけ部屋風呂に入り、8時20分チェックアウト。9時に予約していたレンタカー店に、少し遅れることを告げてから8時27分のバスで小田原へ戻る。
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ちなみに富士山が見えるかどうかは、ライブカメラを集めたホームページがあるのだが、どのライブカメラも見事に真っ黒な雲しか写っていない。
レンタカーは、先ほどバスで降りてきた箱根の山を再び登るルートで(なお、昨日は暗くて見えなかったが、こんな道幅の狭い山道だったとは運転して初めてわかった)御殿場市を通る。この辺りから「富士」と名のつく看板が目立ちはじめ、富士山に近づいてきたことを感じる。
一旦、トイレ休憩のため「道の駅すばしり」へ。そこで「ふじあざみライン」という、富士山5合目の登山口まで車で行ける道があるのを知り、Googleマップで調べてみると、15分程度で登れそうなことがわかったため、どうせ見えないのならせめて上の方まで行って、富士山に来たことを実感しようと思い、登ってみることに。
富士山の登山道というと、もっと険しい道なのかと思っていたが、道自体は比較的直線が多いため、そんなに険しくはなく(ただ勾配は結構急なので軽自動車だときついかも)あっという間に5合目へ。上の方へ来たら少しは山肌が見えるかなと思ったのは大きな検討違い。逆にモヤがかかっていて辺りがほとんど見えない。さすがにこんな日に登山をする人もおらず、5合目はがらんとしていたが、お店が一件あり、営業していた。トイレもあるが200円かかる。イタリアに行った時は有料が当たり前だったが、日本で有料の公衆トイレを見るのは珍しい。とりあえず自分が標高2000mにいることを寒さで確認して、すぐ山を降りる。
次に山中湖の脇を通りすぎて、富士吉田の道の駅へ。今の今までこんな町があることすら知らなかったが、富士山の登山口として有名なところらしい。すでに時間は1時でお腹もすいていたので「吉田のうどん」を食べることに。これまた初めて聞いたが、それなりに歴史のある郷土料理のようで、極太でコシの太い麺とキャベツ、馬肉がトッピングされたうどんである。キャベツの産地が近くにあり、この辺りでは、うどんにキャベツを入れるのが一般的らしい。また、馬肉もこの辺りではよく食されるようで、ややクセがあり硬めの肉だが、それもまたクセになる味で、麺もコシがあってとても美味しかった。
その吉田のうどん屋の外には、富士山の湧き水を汲むところがあり、早速水筒の中にあった朝に入れてきたホテルの水道水を捨て、湧き水を汲む。
<道の駅富士吉田>
住所:山梨県富士吉田市新屋3-7-3電話:0555-21-1225
次に向かったのは「ふじさんミュージアム」。プロジェクション・マッピングがあるという看板に魅せられてフラッと寄ってみることに。
入館料は400円で、中は人が富士山を拝む対象から登る対象へと変化し、いかに日本人が富士山信仰を持つようになったかという展示内容で、こういう歴史や民俗学は興味があるのでなかなか興味深かった。
そしてプロジェクション・マッピング。富士山の形をした白い模型と、壁一面にいろいろな内容のプロジェクションマッピングが投影され、ちょっと富士山を見た気になることができた。
<ふじさんミュージアム>
住所:山梨県富士吉田市上吉田東七丁目27番1号電話:0555-24-2411
料金:大人¥400/小中高生¥200
*団体割引あり( 20名以上:大人¥320/小中高生¥160)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
当初は河口湖が目的だったのが、いろいろ寄り道をした結果、もういい時間になってきた。いつもの家族旅行は、比較的予定をきっちり決めて動くことが多いが、今回の旅行は一人旅なので、核となるところ以外は目的地をきっちり決めないことに決めていたので、行き当たりばったりの旅の楽しさを味わっている。それでもまぁ少しは時間に余裕があるので一応河口湖も行ってみることに。
晴れていれば乗ろうと思っていた遊覧船「アンソレイユ号」の乗り場でむなしく雨に打たれながら、またいつか富士山リベンジに来るのを楽しみにできることに幸せを感じる。
※2020年から「アンソレイユ」ではなく「天晴」という船に変わったようだ。
さて、そろそろ横浜に戻る時間だ。予定では6時すぎには横浜の横浜戸部高島町のニッポンレンタカーに到着するのが目標。
ちなみにニッポンレンタカーは他のレンタカー会社に比べ、乗り捨て(借りたとこと別の店に返すこと)料金の条件がよかったので選んだ。山中湖に戻って山道をひたすら進み、相模原市から国道16号、保土ヶ谷バイパスを通って横浜へ戻るルートを選んだが、相模原市あたりから車はノロノロ運転。保土ヶ谷バイパスは信号がないので、止まりこそしないものの、終始ゆっくりで、首都圏の渋滞を体験する。
やっとの思いでレンタカー店のあたりまでついたのは18:30。そこで入ったガソリンスタンドが出づらい場所にあり、ぐるっと回ったり、変な小道の一方通行に出会ったりと悪戦苦闘したあげく、店についたのは18:50頃。
店員さんに、最寄り駅が地下鉄の高島町駅であることを教えてもらい、高島町駅から一駅のところにある桜木町駅へ。そこから歩いて5分ほどのところにある「居酒屋さざん」へ。サザンが流れる居酒屋と聞いて行ってみたが、店内はかなり賑わっており、その声がうるさすぎて店内に流れているサザンの曲はほとんど聞こえない。カウンター席に案内され、設置されていたテレビからはサザンのライブでも流れているかと思いきや、普通のテレビ番組。ちょっと拍子抜けしてしまったが、隣の会社帰りの上司と部下のような、カップルではないもののお互いに好意をもっていそうな怪しげな男女の下世話な会話を肴に食事をする。
ちなみにサザン度はいまいちだったが、値段はリーズナブルでボリュームもあるので居酒屋としてはなかなかいい店ではある。
<居酒屋さざん 日ノ出町駅前店>
アクセス:京急本線日ノ出町駅 徒歩2分
住所:〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町1-21(地図)
姉妹店:居酒屋 さざん | 名古屋コーチン・鮮魚 紗らら
周辺のお店:ぐるなび 桜木町×和食
情報掲載日:2021年2月13日
帰りは桜木町へは戻らず、京急線の日ノ出町駅から鶴見駅へ。本旅行の最後のイベント、「SKIP BEET」さんへお邪魔するため、わざわざ「鶴見」という、やや中心から離れた場所のアパホテルを予約したのだ。ホテルで準備をした後、歩いて10分ほどの道のりを経て21:00にお店に到着。
<アパホテル 横浜鶴見>
住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-20-6電話:045-508-3737
※ 現在は閉館。
店には常連のお客さんが一人しかおらず、大人数で盛り上がっていて、アウェイ状態になったらどうしようという不安はとりあえず払拭された。ビールを注文すると、「初めてかい?」と聞かれ、札幌から来たことをを伝える。サザンが流れるバーはなかなかありそうでないので、全国からわざわざ私のように来る人も珍しくないのだとか。
マスターには「わざわざ来た感」を出さないように出張で来たと伝えたが(マスターごめんなさい!)、何を隠そう何年も前から来てみたくて、「わざわざ来た」のだ。マスターはコワモテで、気さくに話しかけてくれる感じでもなく(にわかサザンファンだと思われたか)何となく緊張しながらも、桑田さんのビデオを見せてくれたり、マスターと少しずつサザンの話をしながら楽しくお酒を飲ませていただいた。
結局この日は雨だったこともあり、お客さんはあと一人しか来なかったが、その方は「いとしのエリーズ」というサザンコピーバンドのヴォーカルの方だそうで、長くやられてパフォーマンスも優れているので、実際に桑田さんからビデオメッセージをもらったりするなどの公認ぶりなんだそう。「いとしのエリーズ」さんもすごいが、こういう気遣いをするあたり、桑田さんの方もさすがである。
その方はわざわざ、北海道から来たの私のために「白い恋人達」を歌ってくださり、私もここへ来て歌わないのはもったいないとばかりに「若い広場」を、店のかなり高そうなマイクで歌わせていただいた(あまりに高すぎて向きがわからないくらいだったが)。
店は月曜日以外、サザン関係の歌しか歌うことができないというルールがあり、「サザン好きが集まる場所を作りたい」という一心でお店をやられている。だからサザン好きでもなく、ふらっと入ってくるお客さんはお断りすることもあるという徹底ぶり。マスターは沖縄出身でサザン愛に溢れており、サザン愛を持っていれば楽しくお酒を飲ませてもらえる。日中仕事をしながらこの店を年中無休でやられてるようで、いかにサザンが好きでこの店をやっているかがよくわかる。楽しい時間はあっという間にすぎて、すっかり店の営業時間をオーバーするまで居座ってしまったが、マスターは優しく3,000円を請求してくれ、また来ることを約束して店を後にした。
札幌にもこんな店があれば毎週のように通うのだが、横浜がうらやましいと心から感じた。関東に行く際はぜひまたお邪魔させていただきたい。
マスターには「わざわざ来た感」を出さないように出張で来たと伝えたが(マスターごめんなさい!)、何を隠そう何年も前から来てみたくて、「わざわざ来た」のだ。マスターはコワモテで、気さくに話しかけてくれる感じでもなく(にわかサザンファンだと思われたか)何となく緊張しながらも、桑田さんのビデオを見せてくれたり、マスターと少しずつサザンの話をしながら楽しくお酒を飲ませていただいた。
結局この日は雨だったこともあり、お客さんはあと一人しか来なかったが、その方は「いとしのエリーズ」というサザンコピーバンドのヴォーカルの方だそうで、長くやられてパフォーマンスも優れているので、実際に桑田さんからビデオメッセージをもらったりするなどの公認ぶりなんだそう。「いとしのエリーズ」さんもすごいが、こういう気遣いをするあたり、桑田さんの方もさすがである。
その方はわざわざ、北海道から来たの私のために「白い恋人達」を歌ってくださり、私もここへ来て歌わないのはもったいないとばかりに「若い広場」を、店のかなり高そうなマイクで歌わせていただいた(あまりに高すぎて向きがわからないくらいだったが)。
店は月曜日以外、サザン関係の歌しか歌うことができないというルールがあり、「サザン好きが集まる場所を作りたい」という一心でお店をやられている。だからサザン好きでもなく、ふらっと入ってくるお客さんはお断りすることもあるという徹底ぶり。マスターは沖縄出身でサザン愛に溢れており、サザン愛を持っていれば楽しくお酒を飲ませてもらえる。日中仕事をしながらこの店を年中無休でやられてるようで、いかにサザンが好きでこの店をやっているかがよくわかる。楽しい時間はあっという間にすぎて、すっかり店の営業時間をオーバーするまで居座ってしまったが、マスターは優しく3,000円を請求してくれ、また来ることを約束して店を後にした。
札幌にもこんな店があれば毎週のように通うのだが、横浜がうらやましいと心から感じた。関東に行く際はぜひまたお邪魔させていただきたい。
<スキップ ビート>
アクセス:JR鶴見線(鶴見-扇町)鶴見小野駅 徒歩8分住所:神奈川県横浜市鶴見区本町通3-163-3 MIYAビル1F(地図)
周辺のお店:ぐるなび 鶴見×カラオケボックス
情報掲載日:2021年2月13日
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