温根湯ホテル四季平安の館
北海道北見市にある「温根湯温泉」。北海道の数ある温泉街の中でもそれほど知名度の高いところではないが、そこにある「山の水族館」(2023年現在は「北の大地の水族館」)という水族館が、小規模ながら健闘しているというニュースを以前目にしていた。我が家の娘たちは水族館が大好きなのでどんなものか一度行ってみたいなぁと考えていたが、今回機会があり、温根湯温泉に一泊することとなった。今回訪れたのはゴールデンウイーク最終日。翌日は平日なのだが一日休みを取って一泊旅行をすることにした。温根湯温泉には2年半前に一度訪れており、その時には「大江本家」という老舗旅館に宿泊した(その時の様子はコチラ)。今回は「温根湯ホテル四季平安の館」という旅館で、温根湯温泉には大きな旅館はこの2つしかない。大江本家はリーズナブルな価格設定ながら結構満足できる旅館だったが、今回の温根湯ホテルも価格設定はいたってリーズナブル。先々月にはちょっと高めの価格設定の宿に泊まっただけに、ここは節約である。
札幌から温根湯温泉までは250km程度の距離がある。高速道路に乗ればそれなりに早く行けるのだが、ここは節約旅行、一般道で向かうのであった。いつものように節約のため車中で持参のお弁当を食べ、旭川経由で途中から無料区間の「旭川紋別道」に乗りおよそ5時間かけて温根湯温泉に到着。道の駅「おんねゆ温泉」についたのは午後2時すぎだった。「山の水族館」は2012年に3億円程度の費用をかけリニューアルオープンしたのだそうだ。その費用は通常の水族館改修費用の1/10程度なんだそうだが、著名な水族館プロデューサー、中村元さんという方が手掛けたということで、リニューアル後は客足が一気に伸びているんだそうだ。
水族館の中は30分もあればぐるりと一周できる程度の大きさだが、滝壺を見上げるような水槽や、川をジャンプして遡上する魚の様子が見れる水槽(私は見れなかったが)、幻の魚イトウの水槽、世界の熱帯魚が見れる水槽など随所に工夫が見られるしかけで、大人でも十分楽しめるものであった。さらにはドクターフィッシュと呼ばれる肌の角質を食べてくれる魚を触ることができるところもあり、子どもたちは大喜びで魚たちを触っていた。余談だがこの山の水族館、我が家が訪れた翌日に来場50万人を突破したとのこと。惜しくも我が家は50万人目のお客さんになることはできなかった。
<山の水族館>(現:北の大地の水族館)
住所:北海道北見市留辺蘂町松山1番地4TEL:0157-45-2223
営業時間:(夏季)8:30~17:00(休館日は4/8~4/14)
(冬季)9:00~16:30(休館日は12/26~1/1)
料金:大人670円、中学生440円、小学生300円(ネットで探せば割引クーポンがあることも!)
ゆっくり水族館を楽しんだ後は、温根湯ホテルへ。先にも述べたが温根湯温泉には大きな旅館は2つしかない。その一つ、大江本家は紫っぽい建物で存在感を出しているが、温根湯ホテルの方はクリーム色の地味な建物。古めかしい感じは否めない。ましてやゴールデンウイーク最終日ということもあり、人影もまばら。特に入口付近にスタッフの姿はなく、道路を挟んだ向かいにある駐車場に勝手に車を停めて入るスタイルらしい。若干不安にさせる展開だ。受付をすませ、部屋に案内される。案内された部屋は「はる」という建物の7階であった。展望は決してよくはなく新しくもないが、よく手入れされた部屋は意外に広く、居間と寝室が襖で仕切ることのできる部屋であった。空いていたからだったのかもしれないが、この値段でここまで広い部屋なら満足だ。
部屋で1杯ビールを飲んで大浴場へ。ここの浴場の特徴は「カバノアナタケ湯」。カバノアナタケとは北海道の一部にしかない幻のキノコで、免疫力を高める成分があると言われることから、お茶として煎じて飲んだりすることもあるものである。そのキノコを入れた茶褐色の浴槽があるのだ。他にも中国では2000年以上昔から使われていたという「麦飯石(ばくはんせき)」という岩を使った浴槽はミネラルが豊富だそうだ。もちろん温泉は源泉100%。ちなみに先に行った山の水族館では、この温根湯温泉の泉質の水で育てた魚は通常の魚よりも発育がいいということが実証されているらしい。露天風呂は、一方は夜空のキレイな広い浴場、もう一方は屋根で覆われているが寝湯もありリラックスできる浴場で、男女は深夜の時間帯に入れ替わる。その他にも泡風呂やサウナもあり、なかなか楽しめる。
夕食は旅館内の食事処での懐石料理。週末はバイキングのプランもあるのだが、今回は週末ではなかったためバイキングを期待していた子どもたちはガッカリしていた。海鮮うどんやステーキ、天ぷらなどがメインの一般的な懐石料理だったが、味はなかなかであった。特にステーキはやわらかくておいしかった。もう少しお金をはずめばカニがたくさん食べられるようだが、標準プランでは海鮮うどんの中に腕が一本入っているだけだった(笑)。
一方、朝食はバイキング形式。まぁ一般的な朝食バイキングなのだが、一つだけ大きな違いが。それは海鮮丼の存在だ。イクラやマグロなどの海鮮がお好みで盛りつけられる海鮮丼、イクラが大好きな私はMAXハイテンション。普段は朝食は腹を落ち着かせる程度にしか食べないが、この日は大好きなイクラ丼をたらふく食べてやった。最近は朝食に力を入れる旅館が増えているというが、とてもいいことだと思う。朝からおいしいものを食べられた日は幸せな一日だ。
旅館の総評だが、大江本家に宿泊した際も感じたが、温根湯温泉は総じて費用に対する満足度がとても高い。施設は古いし、札幌周辺の温泉街に比べればさびれた感じは否めないが、この料金設定でこのサービスの質なら大満足である。料理とお風呂にしっかりと力を入れ、施設も古いながら、内部は手がきちんと行き届いていて汚らしい印象は全くない。札幌圏からは遠いので不利な条件も多いのかもしれないが、山の水族館ともども頑張って盛り上げていってほしいと切に願う。我が家もまたぜひお世話になりたい温泉だ。
※ 2022年11月現在、公式サイトはアクセス不可。経営譲渡して営業再開を目指しているという話があったようだが、この時点で再開の目途は立っていないようだ。
帰りは再び道の駅「おんねゆ温泉」に戻り、果夢林のハト時計やおみやげ屋を散策した後、車で生田原という地区へ向かう。目的地は「ノルディックファーム」。2年半前に温根湯温泉を訪れた際に売り切れで食べることができなかった「オホーツク牛乳プリン」を手に入れるためだ。連休明けの平日ということもあり、人影はなかったが、オホーツク牛乳プリンは2つしか置いていなかった。もともとあまり作っていないのだろうか?ともあれついに2年半越しのリベンジを果たし、牛乳瓶に入ったプリンを早速購入。無類のプリン好きの私は牛乳プリンの濃厚な味を楽しんだ。ヨメさんと子どもたちはジェラートを購入。子どもたちはチョコ味でヨメさんはココア。一口いただいたが、どちらも濃厚でおいしくて、こっちにすれば良かったと思うくらいおいしかった。スイーツ好きの人はこの辺に行った際にはぜひ立ち寄ってほしい。
帰りは再び道の駅「おんねゆ温泉」に戻り、果夢林のハト時計やおみやげ屋を散策した後、車で生田原という地区へ向かう。目的地は「ノルディックファーム」。2年半前に温根湯温泉を訪れた際に売り切れで食べることができなかった「オホーツク牛乳プリン」を手に入れるためだ。連休明けの平日ということもあり、人影はなかったが、オホーツク牛乳プリンは2つしか置いていなかった。もともとあまり作っていないのだろうか?ともあれついに2年半越しのリベンジを果たし、牛乳瓶に入ったプリンを早速購入。無類のプリン好きの私は牛乳プリンの濃厚な味を楽しんだ。ヨメさんと子どもたちはジェラートを購入。子どもたちはチョコ味でヨメさんはココア。一口いただいたが、どちらも濃厚でおいしくて、こっちにすれば良かったと思うくらいおいしかった。スイーツ好きの人はこの辺に行った際にはぜひ立ち寄ってほしい。