厚岸牡蠣まつりツアー(1)

2011/10/10

北海道旅行

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厚岸牡蠣まつりツアー(1)

9月に3連休が2回、10月に3連休が1回。どうせどこへ行っても混んでいるのだからゆっくり休めばいいものを、なんとなくどこかに出かけなければ損したような気になってしまう悪い習性。ふと北海道のイベントを調べてみると、10月の連休中に厚岸でかきまつりが行われるとのこと。存在は知っていたものの気軽に行ける距離ではないため、まつりに参加したことはなかったが、今年は思い切って足をのばしてみることにした。1泊だとつらいので2泊の予定で計画を立てた。ところがある日の朝、北海道新聞の朝刊に「東日本大震災の影響で牡蠣が品薄!!」という記事が大々的に報道された。記事によると、厚岸の牡蠣は東北(三陸)から仕入れた稚魚(?)を養殖しているとかで、2011年3月11日に起こった東日本大震災で三陸の牡蠣は壊滅状態となったため、厚岸でも品薄になってしまうらしい。かきまつりも例年10/1~10日まで行われる予定であったが、期間を短縮し8~10日の3日間で行い、牡蠣の価格も高騰は避けられないとのこと。なんというタイミングだろうと己を呪ったが、せっかくの計画を中止にするのももったいないので決行することになった。

当日は朝7時に出発。なにせ札幌~厚岸は遠い。あと1ヶ月待てば、道東自動車道の夕張~占冠間が開通するので多少楽になるのだがそうもいかない。高速は本別というところまで。休日は半額なので、2500円程度で行ける。その後は一般道をひたすら走り、釧路を抜けて厚岸町まで。途中、持参したお弁当を車内で食べ厚岸に到着したのはおよそ午後1時。会場の子野日公園というところは橋を渡らないと行けない一本道の先にあるので、その橋の手前から渋滞になっている。とはいえ田舎の渋滞はたかが知れている。30分もしないうちに会場に到着。何も用意せずに行ったが、会場では炭コンロを貸してくれるし、ビニールシートも適当に使っていいようなので適当な場所に座りコンロを借りた。さっそく牡蠣を購入。やはり価格は1コ200円以上と普段の倍近くの値段になっていたがやむを得ない。焼き牡蠣も生牡蠣も最高にプリプリでおいしい。あさりやえびなども売っており、いろいろな食材を堪能した。ヨメの親の話によると、昔はこんなに人もいなく、もっとのんびりした感じで、地元の漁師が余った牡蠣やいろんなものをタダで持たしてくれるくらいの雰囲気で、売ってる牡蠣もとっても安くて味ももっとうまかったとか。昔話なので話半分ではあるが、かきまつりがメジャーになり、かつてののんびりさが失われてしまったのは確かなようである。また今年は震災の影響もあり、牡蠣の味や値段についても昨年までと比べると物足りなかったのかも知れない。来年以降も三陸の復興が進まないと状況は好転しないのであろうか。牡蠣ファンの私としては三陸のみなさん、厚岸のみなさん、なんとかがんばってほしいと願うしかない。






およそ2時間ほどかきを楽しんだあと、一行は本日の宿である川湯温泉へ向かう。1時間半ほど走ると、今年のゴールデンウイークにも訪れた光景が目の前に広がる。ゴールデンウイークに我が家は阿寒湖に旅行をしたが、その際に立ち寄った硫黄山が再び目前に現れた。川湯温泉はその硫黄山の麓にある温泉街だ。硫黄山もすごいニオイだが、川湯温泉の湯も強度の酸性の硫黄泉でニオイがすごい。しかもその強酸性の源泉をすべての施設がかけ流しで温泉にしているというからすごい。我々が泊まったのは「川湯観光ホテル」。2泊することになったため、リーズナブルな料金を提供していたホテルを探していたら見つけたホテルだ。それなりに歴史を感じさせる趣のホテルだが、案内された部屋はとても広くてなかなか満足できた。夕食はハーフバイキング形式という、お膳とバイキングが半々というめずらしいものだった。料理自体はどちらかというと地味めで、バイキングといっても豪華なものではなかったが、味は丁寧でこの料金であれば満足である。そして、語るべきはやはりお風呂。まず入ってビックリしたのが洗い場の蛇口。あまりに強い酸性のお湯のせいで蛇口が錆びて変色している。若干汚らしくも見えるがこの泉質ではしょうがないのであろうか。温泉は、お好みの温度で楽しめるように低温・中温・高温の3タイプにきっちり分かれている。ぬるめのお湯に長く浸かるのが好きな私にとっては低温の湯があるのはありがたい。ところが落とし穴はそこに待っていた。湯船に入ったとたん、足が猛烈に痛い。そう、強い酸性のお湯は傷口にとてもしみるのである。ちょっとした擦り傷があった私の足は悲鳴を上げた。それでも我慢してなんとか入ったが、最終的には片足だけ出して入るというへんてこな格好で浸かっていた。お湯はとてもいいだけに、次回はケガのない状態でリベンジしたいところだ。


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