日本最北の地への旅(2)

2022/08/14

キャンプ(道北) 北海道旅行

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日本最北の地への旅(2)

<2日目 稚内で観光⇒浜頓別のコテージで宿泊

いよいよ人生初の稚内へ向かって出発。10時頃天塩を出発し、30分ほど北上して隣町の豊富町へ。道産子なら誰もが知るコンビニ「セイコーマート」のソフトクリームなどの原料となる牛乳は、この町で生産されている。ということで、せっかく来たのでソフトクリームを食べようと、フェルムさんというお店で濃厚で美味しいソフトクリームをいただいた。




<フェルム>

住所:天塩郡豊富町大通り9丁目
電話:0162-73-0808
営業時間:10:00~16:00(水曜~日曜)、10:00~15:00(月曜)
定休日:火曜日

それからすぐに再び北上し、日本最北端の道の駅「わっかない」の駐車場に到着したのはほぼ正午。どれが道の駅の建物なのかよくわからなかったが、トイレに行きたかったので、とりあえずJR稚内駅の建物へ。大変失礼だが、駅前には大きなホテルもあり、想像以上にキレイで立派な駅だ。駅前広場には、「日本最北端の線路」と書かれたモニュメントもある。ちゃんと線路がそこで切れており、これ以上北には日本の線路はないことを実感する。






<道の駅わっかない>

住所:稚内市開運
電話:0162-29-0277

休憩の後、駅のすぐ近くにある「稚内港北防波堤ドーム」を車中から見学。稚内観光情報のホームページによると、元は昭和6年から昭和11年にかけて建設されたもので、老朽化により昭和53年から3年かけて改修工事がなされ、今の景観になったとのこと。柱が古代ギリシア、ローマっぽい感じで確かに雰囲気がある。中では写真を撮っている観光客もいたので、私も車からちょっとだけ下りて写真だけ撮る。




<稚内港北防波堤ドーム>

住所:稚内市開運

その後、そこから車で10分程度の場所にある、稚内2大岬の一つ、「ノシャップ岬」へ。こちらは最北端の方ではなく稚内の西側の方にあり、条件がよければ利尻、礼文が見えるんだそう。この日は利尻や礼文は見えなかったが、イルカのモニュメントを中心にした広場と、お土産屋が並ぶのんびりとした雰囲気で、とりあえず海を見てくつろいだ。









<ノシャップ岬>

住所:稚内市ノシャップ2

昼食は当初の予定では、「デノーズ」というお店に行く予定であった。「稚内、ランチ」と検索したらたまたま出てきたお店で、「スラッピージョー」というなにやらものすごいボリュームのあるハンバーガーが地元では有名だそうで、ぜひ食べてみたかったのだが、お店には着いたものの、入れそうかどうかを妻と長女に確認してもらいに行ったところ、店内に入ってもしばらく無視され、しまいには目もあわせずに「満員でーす」と冷たく感じる口調で言われたようで、2人は悲しい顔をして戻ってきた。
楽しい旅行に若干水を差された形になったが、気を取り直して予定を変え、「青い鳥」というラーメン屋へ。
外観もかなり古めかしい老舗ラーメン店だが、塩ラーメンが評判のようで、わかめたっぷりの塩わかめラーメンをおいしくいただいた。有名店のようで、タレントさんのサインが所狭しと貼られていた。



お腹も満たされたところで、稚内の最終目的地、「宗谷岬」へ。Wikipediaによると、「日本の本土における最北端の地で、私人(一般人)が通常訪れることのできる最北端の地」だそうだ。北海道に生まれて40数年、ようやく最北端の地にたどり着いたわけである。「日本最北端の地」と書かれた記念碑には、写真を撮る人の列が形成されている。たまたまなのか、野生のシカも普通に歩いており、いかにも北国っぽい。記念碑で写真を撮り、鹿とたわむれた後、道路を挟んで後ろ側の展望台のある丘の上へ長女と二人で登ってみる(次女と妻は面倒なので車で犬と留守番)。
丘の上から見ると、海の向こうのさっきまで雲がかかって見えなかった辺りにぼんやりと影が見える。最初は気のせいかと思ったが、やがてはっきりと見えるようになってきた。おそらくサハリンだ。雲が多かったため、たぶん今日は見えないだろうとあきらめていただけに、ちょっと感動。特にサハリンに思い入れがあるわけではないが、うっすらとでも外国の島が見えるというのは感慨深いものがある。たぶん、この先この地に来ることはもしかするとないかもしれないので、貴重な経験である。







<宗谷岬>

住所:稚内市宗谷岬

そんなこんなで、短い時間ではあったが人生初の最北の地を堪能した後、本日の宿へ向かう。場所は、少し南に下がったところにある浜頓別町という小さな町にあるコテージ「はまとんべつウイング」というところだ。4棟あるコテージのうち1棟はペット同伴の宿泊が可能であり、コテージの裏側の庭は柵で囲まれており専用のドッグランも兼ねている。浴槽には温泉をひいており、休前日や夏休み期間などはすぐに予約が埋まってしまう人気のコテージだ。
宗谷岬からオホーツク海側を南に1時間ほどくだったところにある浜頓別町についたのは夕方5時少し前。途中、近くのエーコープに立ち寄って飲み物等を買ってから宿へ。

「はまとんべつウイング」自体は保養所のような宿泊施設で、その宿泊施設から道路を挟んで向かい側に、ウイングの別棟としてコテージが4棟並んでいる配置だ。受付では「浜頓別町宿泊者おもてなしクーポン」なるものが1人2,000円分配られた。浜頓別町にあるいろいろなお店や飲食店等で使えるクーポンのようだ。これは知らなかったのでとてもありがたい。受付をすませ、いざコテージへ。
  • 中は広々としており、天井も高く開放感がある。
  • ベッドが二つあり、それ以外の人はベッドの手前にある畳フロアに布団を敷いて寝る。
  • 調理器具や家具など、1泊するのに必要なものはだいたいそろっている(サランラップなどの消耗品はない)。
  • ペット用のゲージがあるので、外出する際はその中へ。
  • テレビは小さめだった。
  • 庭は本当にドッグランサイズの広さがあり、ペットはのびのび遊べるだろう。(うちの犬は買主が一緒にいないと不安になり、あまり積極的に遊ばなかった)。
これで料金は1泊17,600円だから格安だ(令和5年現在は改定されて20,900円になったようだ)。
当初、ホテルのレストランで食事を取ろうと思っていたが、予約制のようで利用できなかったため、先ほどのクーポンを利用してコンビニで夕食を買うことに。普段めったにコンビニで夕食を買う機会はないので、なかなか新鮮。道民なら誰もが知るコンビニ「セイコーマート」で人気の「ホットシェフ」のお弁当を購入。「ホットシェフ」は、コンビニでは珍しく、店内で調理したお弁当やお惣菜、パンなどを売るコーナーのことで、道民のみならず、観光客にも人気があったりする。たまには旅行でこんな夕食もいいかも(しかもクーポン使ったのでタダ)。なお、事前予約すれば、バーベキューセットや海鮮しゃぶしゃぶセットなど、コテージ内で楽しめる料理も用意されているし、バーベキューコンロの貸出(有料)もあるようなので、興味のある方は宿に問い合わせてほしい。(我が家は前日がキャンプで、BBQ2連チャンになってしまうため利用せず。)






















夕食後は室内のお風呂に入ったりしてゆっくり過ごす。部屋のお風呂は24時間源泉加温かけ流しの状態になっており、湯温調節のスイッチもあったが、一番低くしても結構熱いお湯(私がぬるいお湯が好きだからなのだが)だったし、浴室に窓がないため室内が蒸し暑い状態になっているところが若干残念ではあったが、やはり室内温泉は気軽に何度も入れるし、楽でいい。


また、はまとんべつウイング施設内にも大浴場があり、コテージ宿泊者は無料で利用できる。家族は2泊目でさすがに疲れており、室内の風呂で満足したようだったので、一人で大浴場の方も利用してみた。浴槽自体はシンプルで数も多くないが、「美人の湯」で知られる泉質で、キャンプ翌日の汗ばんだ体をしっかり癒してくれた。






<はまとんべつ温泉ウイング>

住所:枝幸郡浜頓別町クッチャロ湖畔
℡:01634-2-4141

<3日目 帰宅>

翌日は帰宅するだけの行程。浜頓別町から札幌までは300km以上の道のりがあり、距離的には中山峠経由の函館より遠い。この日は夜に久々に会う友人との飲み会があったため、さすがに高速を使って帰宅することにした。

宿泊場所から坂を下りたところには「クッチャロ湖」という湖があり(道東にある「屈斜路湖(くっしゃろこ)」に名前が似ているが、全く違う湖)、記念に写真を一枚だけ撮っていった。湖畔にもフリーのキャンプサイトがあり、キャンパーが数組いた。









帰りには、昨日使い切れなかったおもてなしクーポンをが残っていたので、昼ごはんを再びセイコーマートで購入し、さらに余った分は町内にあったサツドラ(ドラッグストア)で日用品を買うことで消費した。思いがけず、8,000円分のクーポンを手に入れたことで、思いのほかリッチな旅行をすることができた。

もしかしたら、最初で最後になるかもしれない稚内の地。死ぬまでに行けてよかった(しかもサハリンも見えたし)。

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