四国の旅(2)

2017/05/07

道外旅行

t f B! P L

四国の旅(2)

【5/6】

2日目、昨日時間切れで行けなかった「石手寺」に行く。四国と言えば八十八ヶ所の巡礼が有名だが、その五十一番札所となるのがこの「石手寺」で、道後温泉からすぐ近くの場所にある。
お寺のすぐそばの駐車場(道後温泉側から行くと、お寺を過ぎたすぐの場所にあるコンビニの向かい)に車を停めて雨の中傘をさしてお寺へ。このお寺を選んだ理由は、「道後温泉に近いから」「せっかく四国に来たからには1ヶ所くらいは巡礼しとかないと」というくだらない理由。また、比較的大きな寺で、入口には露店のようなものもあるとのことだったので、観光地としてもオススメというカキコミを見たということもある。実際、入口には露店があり、そこで甘酒が売っていたので買って飲んでみるが、甘酒というよりはショウガの味が強く、ショウガ湯のようなものだった。北海道ではあまりショウガ入りの甘酒は一般的ではないため、我が家ではとても不評だった。
さて、寺の中に足を踏み入れると、何やら録音された音声で説法が流れているが、あちらこちらに「安保法案反対」などと政治的な掲示物が貼られており、一種独特な雰囲気を醸し出している。真言宗のお寺らしく、「~~ソワカ」という声が聞こえる。裏手には何やら怪しげな洞窟もあったが、雨だったこともありあまり長居はできず、異様な雰囲気を味わっただけで早々にお寺を後にする。

<石手寺>

住所:愛媛県松山市石手二丁目9番21号


次に向かったのは今治市。タオルで有名な今治だが、そこにある「タオル美術館ICHIHIRO」という施設に行くことに。正直言うと、ここへ行くことはそれほど強い目的ではなく、瀬戸内海の「しまなみ海道」の景色を見るついでに組んだ予定である。
施設は1階~3階までがタオルショップや四国の物産ショップになっており、4階の途中から有料の展示コーナーになっている。せっかく来たのでお金を払って中に入ってみる。中はなぜか「ムーミン」の展示や、タオル製造見学、タオルアートの展示などである。我が子はムーミンを「なんとなく見たことのあるカバのようなキャラ」としてしか認識しておらず、当然スナフキンの存在も知らない。ムーミンが好きな人なら行く価値はあると思うが、それ以外の人はお金を払ってまで見る価値があるかどうか、私にはわからなかった。ただ、タオルのおみやげは豊富にあるので、それを目当てに行くのはいいかもしれない。






<タオル美術館>

住所:愛媛県今治市朝倉上甲2930
TEL:0898-56-1515
営業時間:9:00~18:00
有料スペースの料金:大人800円 中高生600円 小学生400円



美術館を後にして、次に向かったのは「来島海峡展望台」。
雨はちょうど止んでいたが曇り空のため少しさみしい感じだったが、瀬戸内海の島々にかかる橋を見渡すことができ、なかなかいい景色だった。本当はここを自転車で走ってみたいのだが、さすがに今回はそんな時間もなく、眺めるだけ。この「しまなみ街道」が最終的には広島県につながっていることを思うと感慨深い。



<来島海峡展望館>

住所:今治市小浦町2丁目5-2
TEL:0898-41-5002



少し見学した後、すぐ近くにある「風のレストラン」というレストランへ。ちょうど海峡が見渡せるカウンター席に案内されたので、オシャレな気分で食事をすることができた。注文したパスタ(「"媛ポーク"のラグーソーストマト仕立て)もとてもおいしかった。水がビンに入って出てくるあたりがイタリアを思い出させてくれる。




<風のレストラン>

住所:愛媛県今治市砂場町2-8-1(地図


食事を済ませたところで、次に向かうのは「大歩危峡観光遊覧船」。高速を使っても2時間程度かかる場所にあり、すでに16:00からの遊覧船を予約してあるのだが、意外にのんびりしすぎたせいか、もうすでに時間はギリギリ。慣れない車で慣れない高速に乗り、ナビだけを頼りにひたすら急いで走り、何とかギリギリの15:50に乗り場に到着することができた。
天気は霧雨が降ってるような降ってないような、というギリギリの天気。それでも傘をささなければならないような大雨にはならずに済んだことに感謝。乗り場は建物の地下から外に出て、さらに坂を下ったところにある川のほとり。ちなみにこの川は「吉野川」という川で、両側が切り立った崖になっていて、いかにも「峡谷」という言葉が似合う場所。この崖の中を30分ほど川下りするという遊覧船である。海の遊覧船というのはよくあるが、このような崖の中をクルーズする経験はめったにないので、なかなかいい経験をすることができた。途中、ライオンの顔のような岩があったり、地味ではあるが、それなりに景色を楽しむことができるいい船だ。



<大歩危峡観光遊覧船>

住所:徳島県三好市山城町西宇1520(レストラン大歩危峡まんなか)
料金:大人1,500円、子ども(3歳~小学生)750円



クルーズを終えて、次に向かったのは、遊覧船乗り場からさらに山の中に入って20分ほど走ったところにある「祖谷(いや)のかずら橋」というスポット。何やら相当スリルのある橋とのことで、話のネタに行ってみることに。近くにあった有料駐車場に車を停め、橋のところまで歩いていくと、意外と低いところに橋が出現。スリルがあるということで、もっと高い場所にあるのかと思っていたので若干拍子抜け。橋は一方通行で、渡る手前に料金を払うところがある。橋を渡るだけなのに金を取るようだ。しかし、いざ渡ってみてスリルがあるというのが納得。要するに橋板と橋板の間に結構なスキマがあるのだ。足を踏み外せばそのスキマから足が落ちてしまいそうな感じがして確かに怖い。次女は泣きながら「渡りたくない」というが、お金を払ってしまったので勇気を出して渡らせることに。私が手をつないで渡ったのだが、片手を次女の手、もう片方の手を橋のヘリに捕まる形となり非常に不安定なカッコで渡らなければならず、しかも早く渡り終えたい下の子は、どんどん進んでいくので全く歩調が合わない。そんなこんなで大変な思いをしながら何とか渡り切った。ちなみに長女はまるで猿のように、どこにもつかまらずにヒョイヒョイと渡っていた。まぁなかなかすごいガキだ。
ちなみに、橋の近くにはだんご屋さんがあり、おだんごのように丸い顔の次女がそこでだんごを食べる姿はほほえましかった。




<祖谷のかずら橋>

住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
料金:大人550円、小学生350円



今日の宿は夕食がついていないホテルのため、どこかで食事をしなければならない。1時間ほど北上して、三好市池田町にある「八千代食堂」さんに行く。池田町といえば、かつての高校野球ファンには有名な池田高校がある町だが、夜に訪れたこともあってか、かなり寂しい街並みで、それでもかつて賑わっていたのか、アーケード商店街があり、八千代食堂さんはその中にある。
いわゆる大衆食堂で、私はこの地域名物の「祖谷そば」を頼む。太くて短い特徴的な麺で、なかなかおいしかった。


<八千代食堂>

住所:徳島県三好市池田町サラダ1798(地図

腹ごしらえをした後、ようやく今日の宿である「琴平リバーサイドホテル」へ。ホテルは八千代食堂さんから30分ほど走ったところ、「こんぴらさん」の登り口から徒歩5分程度のところにある。近くまで到着し、ホテルは看板が見えているのだが、ナビが示す道はどうみても車が進入できるような幅ではない道。仕方なく周りをグルグル回ってみたが、ホテルに進入できそうな道が見つからない。ヨメに車から降りてホテルの人に聞いてきてもらってようやく駐車場までたどり着くことができた。ここへ訪問する場合、ナビはあてにならないので要注意だ。

ホテルでは年配の従業員の方が受付をしてくれた。いわゆる泊まるだけの部屋だが、そんなに奮発もできないので3泊のうちの真ん中だけはこれで我慢。ちなみにホテルにも大浴場(「大」ではないが、部屋の風呂ではないという意味)がいちおうついてはいるが、系列ホテルである「琴平グランドホテル桜の抄」の大浴場の入浴券付きのプランだったため、さっそく行ってみることに。
琴平リバーサイドホテルから徒歩5分ほど、途中、カラオケの歌声がはみ出ている店を通り過ぎ、こんぴらさんの登り口を少しだけ登って左に曲がったところに「琴平グランドホテル」がある。できればこっちに泊まりたかったが仕方ない。大浴場は内湯2つと露天風呂が2つあるもので、やはりそんなに大きなものではなかったが、十分疲れをいやすことができた。露店風呂からはこんぴらさんがライトアップされていたのか、煌々と光り輝いていたのが印象的だ。

<こんぴら温泉 琴平リバーサイドホテル>

住所:香川県仲多度郡琴平町246-1
TEL: 0877-75-1880
公式URLコチラ




<こんぴら温泉 琴平グランドホテル 桜の抄>

住所:香川県仲多度郡琴平町977-1
TEL:0877-75-3218
公式URLコチラ



四国の旅(1)へ
四国の旅(3)へ



このブログを検索

QooQ