十勝エコロジーパークキャンプ場

2015/07/13

キャンプ(道東)

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十勝エコロジーパークキャンプ場

<キャンプ場紹介・我が家のキャンプ>

今年初のキャンプは、7月上旬、帯広の隣、音更町にある十勝川温泉の中にある「十勝エコロジーパークキャンプ場」で幕を開けた。「十勝エコロジーパーク」は、キャンプ場のほかにフワフワドームや、水と霧の遊び場、ピクニック広場、遡上する魚を観察できる「ととろ〜ど 魚道観察室」などの設備が整った北海道立の施設だ。
例によってお金のない我が家は、高速道路を走ることもなく、日勝峠を越え、キャンプ地の十勝川温泉へ。キャンプ当日の帯広付近は、その日の中では全国でも一番暑いほどの猛暑日で、36℃近い気温をマークした。エアコンの効いた車内から、受付のために車から降りるとものすごい熱気。体中から汗が噴き出してきた。
受付を済ませ、いざキャンプ場へ。受付のある場所からさらに車で移動し、受付でもらったカードでゲートを開けて、細い道を公園の奥の方へ進んでいくとようやくオートキャンプ場が見えてきた。この日は日曜日。翌日が平日であったせいか、ほとんど客はおらず(というか来た当初は一組もいなかった。)、若干さみしい雰囲気だったが、とりあえず灼熱地獄の中、なぜか枯れかけていた草むらにテントとタープを立てる。今年の初キャンプということもあり、久々の作業に胸が躍る。作業中に1~2台、キャンプ場に入ってくる車がいたが、すぐに出て行ったりして一向に客が増える気配はない。そうこうしているうちに設営を終え、火を起こした後、フワフワドームへ行ってみる。


フワフワドームへはまた車を使って先ほどの受付の場所まで戻らなければならない。キャンプ場から歩いていけると便利なのだが、ちょっと遠い。受付のあった建物(ビジターセンター)の中に入り、裏側へ通り抜けると大きな草むらに出る。


そこには何やら謎の、ほのぼのとした音楽が流れている。よく聴くと「エコロジーパーク」と連呼しているようで、どうやらこの公園の公式テーマソングのような趣だ。その草むらをさらに奥に進んでいくと、樹木の向う側にフワフワドームが見えてくる。


フワフワドームはかなりの大きさで、土日祝など込み合う曜日は、大人が10分遊んだら子どもが20分といったように時間交代制をとって安全性を確保しているのがいい。また、横っちょの方に小さな幼児専用のフワフワもあり、小さな子どもも安心して遊ぶことができる。傍らには親が座って見守っていられる椅子などもある。子どもたちにせがまれて一緒にぴょんぴょん跳ねてみるが、意外と高く跳べて楽しい。大人はすぐヘトヘトになるが、子どもたちはいつまでもぴょんぴょん飛び跳ねている。





一時間くらい遊んで、今度はビジターセンターまで戻って、室内にある木製の遊具などがあるスペースで少し休む。足でこぐタイプの車や、木製の小さなボールプールなどがあり、そこでも子どもたちは楽しそうに遊んでいた。




そろそろおなかがすいてきたので再びキャンプ場へ戻る。お客さんが2組くらい入っていて、ひとまず客がうちだけじゃなくなったことに安堵。まずは定番の焼き鳥、そしてスーパーで見つけたつくねを食べる。今日の夕食は、札幌の某有名精肉店で買った「あん」を、子どもたちとヨメさんで一緒に皮に包んでダッチオーブンで焼いたぎょうざ、飯盒で炊いたお米、そして中華スープを作ってもらった。中華スープは失敗したらしく、片栗粉の塊がゼリーのように入っていて何ともいえないアクセントがあったが、お米は上手に炊けたし、ぎょうざもおいしかった。ここの精肉店は、昔すぐ近くに住んでいたこともあり、よく食べたものだが、引っ越してから久々に食べた味はとても懐かしかった。


ご飯を食べた後、すぐ近くの十勝川温泉で「モール温泉夢ボタル鑑賞会」というイベントが行われているということで、行ってみることに。この時間になると公園そのものの入口のゲートがしまっており、受付時にもらった鍵でゲートを開けて出なければならない。鍵はリモコン式でボタンを押すと開くという説明だったが、暗くてどこにむかってボタンを押せばいいかよくわからずに、あっちこっちに向かってボタンを押していると、おもむろにゲートがギギギッと開いた。車で数分のところにある十勝川温泉の「ハナック広場」のあたりに会場はある。お客さんはそれなりにおり、警備員の人が場所を誘導してくれている。そのときの警備員の人は子どもが大好きなのか、うちの子どもたちを見て「ホント子どもはかわいいなぁ」というようなことをつぶやいていた。少し高くなった丘の上へ向かって、ぼんやりカラフルに光る明かりが通路を示している。丘を登ると案内看板の奥に会場があった。暗くてよく見えなかったが、大きなビニルハウスのような建物の中に入ると、草木が茂る中に、ほのかにヘイケボタルの光が見えたり見えなかったりする。正直、もっと大量のホタルがまばゆいばかりの光を出しているものと期待していたが、そんなことはなく、たまにホタルの光をぼんやり確認できる程度であった。もともとこのあたりにたくさんいたホタルが一時、絶滅しかけたのを、温泉の水を使って再生したというのがこのイベントであるとのことで、まだ再生道半ばなのかもしれない。また、時期や時間帯によってもホタルが活発に光ったり光らなかったりするらしいので、タイミングも難しいのだろう。いつかまたこの地で、大量のヘイケボタルのイルミネーションがみられることを期待しながらキャンプ場へ戻る。

<モール温泉夢ボタル鑑賞会>

開催日:毎年7月中旬ごろ(2015年は7月11日(土)~7月26日(日))
開催時間:2015年は20:00~21:00
会場:十勝が丘公園ホタルのせせらぎ
公式サイトこちら




昼間、猛烈な暑さのなか跳ね回って遊び疲れたのか、長女はご飯を食べてる途中から、おねむモードに。楽しみにしていた花火も途中で眠くなって何となく中途半端なまま、そのまま眠りについてしまった。昼間の暑さが余熱のように残り、夜も寒い思いをすることなく寝ることができた。
翌朝は昨日の猛暑を冷やすかのように、若干小雨がぱらついていたものの、何とか持ちこたえる。定番のガーリックパンを炭火でいただき、雨が本降りにならないうちに片づけを終えて、今年最初のキャンプが終わった。
帰り道、このエコロジーパーク内にある「魚道観察室ととろーど」という施設に寄ってみる。すでに傘をささないとつらいほどの雨になってきており、広い駐車場を傘をさしながら施設に向かう。施設は地下に潜るような造りになっており、十勝川を中から除くように見ることができ、鮭などが遡上する様子が見られるとか。しかしまだ7月上旬ということもあり、魚が川に戻ってくる時期ではない。中で一人でポツンと座っていた職員のおじさんも「8月くらいになれば見られる」と言っていた。それでも、川の中に小さな魚が泳いでいる様子は見ることができた。

魚道観察室ととろーど
住所:幕別町相川127
電話:0155-32-6780(北海道立十勝エコロジーパーク管理事務所)



帰りは帯広で「岩窟王」という札幌にもあるラーメンを食べ、日勝峠を越えるのも面倒なので、そこの部分だけ高速に乗り、無事、帰路へついた。少しだけ濡れたキャンプ道具を乾かして、次のキャンプに備える。次は友達一家とのキャンプだ。

<概要>

十勝エコロジーパークキャンプ場

住所:音更町十勝川温泉南18丁目1番地
電話:0155-32-6780
予約開始日:利用月の3ヶ月前の1日より上記の番号で(受付:午前9時~午後5時)
チェックイン:13時~17時(コテッジ 15時~17時)
チェックアウト:翌8時~11時
入場料:中学生以上1,200円、小学生600円
オートキャンプサイト(プライベート):一区画一泊1,500円
フリーテントサイト:一張一泊1,000円
ゴミ:300円でかなり小さめの分別袋を4種類もらえる。
ペット:プライベートサイトのみ可。コテージ利用の場合は入室不可(外につなぐか車中泊)。
その他:トイレはオストメイトもついた身障者用トイレもあり清潔。炊事場もきれい。ファイアサークルがあり、炭などはそこに捨てた。





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