宿を後にした我が家は、さらに車を東へと走らせて、釧路を超えて厚岸町へ。空模様が芳しくなく、途中かなり強い雨も降ったので、もしかすると中止になるのではないかと不安視されたが、万が一中止の場合は携帯電話に連絡が入るはずなので、とりあえずは行ってみることに。
集合場所の道の駅「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」には、上の子がまだ小さいころに１度来たことがある。２階の食堂に炭焼きスペースがあり、そこで新鮮な牡蠣をいただいた記憶がある。今回はそこへは行かず、１階のあさり掘りツアーの受付へ。やさしそうなお兄さんが丁寧に応対してくれた。また、そのお兄さんの話によると、その日は某公共放送局の取材が入っているため、テレビに映る可能性が高いとのこと。

「コンキリエ」内で一通り説明を受けた後、案内車の後について各自の車で現地へ赴く。厚岸には海とつながった厚岸湖という湖があり、そこで牡蠣の養殖等が行われているが、実は牡蠣だけではなくあさりも養殖しており、厚岸のあさりは実が大きくておいしいと評判なのだとか。

４年前に牡蠣まつりで訪れた子野日公園を過ぎ、だいぶ奥の方まで行くと、潮が引いた後の大きな干潟が見えてくる。駐車スペースに車を停め、身支度をして徒歩で干潟の中に入っていく。他の参加者の方はもはやベテランなのか、濡れても大丈夫な格好に長靴にゴム手袋、バケツなどフル装備。我が家は潮干狩り初参加のため、長靴とウインドブレーカーのズボンは履いてきたものの、上半身は軍手と100円ショップのカッパのみ。幸いにして雨はほとんど上がったため助かったが、今度機会があったらもっと重装備をした方がよいだろうと感じた。

係の人から渡されたのは、小さなカゴと、みかんを数個入れるオレンジ色のネット。このネット一杯入れるまでは追加費用なし。さらに追加で獲りたい場合は500円を払ってネットをもう一個もらう。我が家は幼児が一人いるので、この子の分はネットがもらえない（そのかわり参加料もかからない）ため、ネットは父母と長女の分の３つ。それでも３つ分を一杯に入れれば家族で数日食べるたけのあさりはゲットできるだろう。

実際に掘る場所へと歩く道のりの途中では、さっそく我が家の娘2人が放送局のおねえさんと仲良く話していた。誰とでもウザいくらい話したがる姉と、姉と一緒なら積極的な行動ができる妹の２人は、テレビクルーに好奇心満々なのであった。