森のゆ 花神楽(2)

2012/02/13

温泉 北海道旅行 露天風呂付き客室

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森のゆ 花神楽(2)

本日の宿、「森のゆ花神楽」は旭川の東側にある小さな町、東神楽町にあり、旭山動物園からも20分程度のアクセスで大雪山連峰を望む場所にある。行ってから知ったのだが、朝里や北広島などにあるクラッセホテルの系列の会社が運営しているようだ。公務員の共済組合などの契約保養所にもなっているようで、日帰り入浴なども結構人気があるようだ。もうすぐ森のゆ花神楽に着くという道の道中で、突然妻が「ここに一度来たことがある!」と言い出した。私はすっかり忘れていたのだが、大昔にまだ結婚する前、ヨメさんと旭川旅行に来たときに日帰り温泉で来たことがあるのだとか。ひたすら田舎道を走って「本当にこんなところに温泉なんかあるのだろうか?」という場所に忽然と現れるのが当時とおんなじだ!と興奮気味に話すヨメの話を聞いて、そういえばそうだったかもとうっすら思い出す。いずれにしても宿泊は初めてで、まずはチェックイン。「道路、大丈夫でしたか?」とホテルの人に心配され、「もう少しで心が折れそうになるところでした。。。」と答えるのがやっと。それだけしんどい運転だった。

ホテルは木材やレンガであしらったヨーロッパ風の建物でおしゃれ。案内されたのは6階の一番奥の部屋。各階とも一番奥の部屋に露天風呂がついている客室が配置されているようだ。部屋もとてもキレイで、奥にはマッサージチェアが置いてある。もちろんタダで使い放題。スライヴ社製のそれほど高い機種ではないものの、それなりに強く揉んでくれるのでなかなかいい。そして部屋の露天風呂はというと、イメージとしてはバルコニーに大きな甕のような浴槽がある感じ。ここの旅館には本当は、和風の庭に木の浴槽という露天風呂付き客室もあるのだが、今回はそこは満室であったためこちらにしたのだ。外の景色は広大な大地と大雪山系を見渡せるとてもよいものであった。浴槽の大きさは大人2人でギリギリという感じ。残念なのは温度調節が出来ないところ。以前からご紹介しているホテル恵風では、熱くなってきたら自分で水を入れて調節できるようになっていたのだが、この部屋の風呂はそれはできない。外が極寒なせいか、湯温も若干高めに設定されており、ぬるいお湯に長く浸かりたい派の私としては長く入っているとやや疲れる温度で、それがやや残念。あと、山あいの土地柄ということもあり、壁には虫の巣の跡やシミがけっこうついていた。別にシミ自体は全然気になるものではないが、おそらく夏は虫だらけで入るのもままならないのではないかという気がする。そういう意味でも虫の多い夏は、気になる人は避けたほうが無難かも。




さて、一方で宿自体の大浴場はというと、こちらはなかなか。泉質は無味無臭の単純泉。しかし低温湯と高温湯がきっちり分けられており、低温湯はかなりぬるめに設定されているので長い時間つかっても疲れないし、子どもも余裕で入れる温度だ。これはぬるま湯好きの私にはたまらない。内風呂はその低温湯と高温湯、水風呂で、あとはサウナと露天風呂。露天風呂は極寒でしかも暗かったのであまりわからなかったが、2つ浴槽があり、そのうち一つは少し高いところにあり、大雪山が一望できるとか。

夕食はレストランでの御膳。海鮮のホワイト煮込みやローストビーフ、たこの釜飯、ティラミス風バニラアイスといった感じで、量も味も満足。運転の疲れもすっかり吹き飛んでいい気分。



さらにこの宿で特筆すべきことは、「ドクターフィッシュ」。たまにテレビなどでやっているのでご存知の方もいるかも知れないが、このドクターフィッシュとは人間の肌の古い角質を食べてくれるという魚で、海外では皮膚疾患の治療も行われている。その魚が泳いでいる「足湯」があるのだ。しかも無料。大浴場に行く途中の、ちょうどゲームコーナーの横くらいのところに人が10人くらい座れる程度の円形の足湯がある。中をのぞくと、いるわいるわ、黒っぽい小さな魚(めだかくらい?)がウヨウヨ泳いでいる。ここに足を入れるのはハッキリ言ってかなりの勇気がいるが、ものは試しにということでやってみた。足を入れて数秒後、来るわ来るわ、黒い魚達が次から次へと私の足をつっついてくるではないか。まぁ気持ち悪いのくすぐったいので、ガマンしても1分くらいで耐え切れなくなって足を出してしまう。ところが横で同じように足を入れていたウチのヨメは、最初は気持ち悪がっていたものの、いざ入れてみると平然とした顔つきでずっと足を入れっぱなしにしている。「耐え切れなくないのか」と聞いたところ、「くすぐったいけど肌がキレイになるなら平気」だそうだ。女性の美への努力、恐るべし。。ちなみに5歳の長女はヘタレなのでちょっと足を入れただけですぐ降参。「もともと足がキレイだからやらなくていいんだ」とのこと(笑)。


そんなこんなで、恐怖の一日は「森のゆ花神楽」のおかげで最後には無事楽しむことが出来た。ホテル恵風ほどではないにせよ、客室露天風呂があるプランとしては割とリーズナブルで、室内もキレイで食事も大浴場も満足。なお、この旅館には客室露天風呂以外にも露天風呂付きの貸切風呂が用意されており、宿泊客は1時間1,000円で入ることができる。バリアフリーの貸切風呂も完備されている。旭山動物園からのアクセスも良いので、動物園観光の拠点としてぜひオススメしたい。

今度は和風の客室露天風呂に挑戦したい。その際にはまたこのブログでレポートすることとしたい。

<森のゆ 花神楽>

住所:北海道上川郡東神楽町25号
TEL:(0166)83-3800
公式サイト


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